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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

さよなら、尾道

駅方面へ行く前に、預ってもらっていた荷物を取りに「尾道みなと館」へ戻る。すでにお昼前だ。お世話になりました。

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本通り商店街を駅に向かって歩く。途中、お土産なども購入。昨日「はっさく大福」(170円)が美味しかった「ええもんや」さんでいそいそと物色。

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路地からのこんな風景も、見納めだなあ。

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あ、これって15キロまでの体重制限があったんだ。そりゃそうだよね。

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地元にも昔あったような、庶民的な毛糸屋さんも今日はオープン。いいねえ、懐かしいねえ。

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石積みの上の石段の両側には、赤い鳥居の神社や洋館が同居した、平和な佇まい。

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商店街の出口近くの「尾道ラーメン」の幟につられて、ついふらふらと入ってみた。しかし、きさくな店主さんは、どうも尾道の人でなく、というか日本人ですらないような訛りだったので、「う〜ん??」と不安でイッパイでラーメンを待つ。

はたしてやってきたラーメンは、尾道風というよりは中国風で、申し訳ないけどそう美味しいものではなかった(悲) でも550円ならしょうがないよね。

やはり並んで食べるラーメンでないと、尾道ラーメンではないのかも。尾道では漢字3文字のラーメン屋さんが2軒あり、そこが美味しいお店らしいのだが、ここも3文字だったので、つい入ってしまったのだ。うかつ。

 

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また来れるかなぁ? 今回はお店クローズの大当たりだったから、また来たいのはやまやま。

踏切を渡り駅裏の道へ。そこから再び昨日行った「三軒屋アパートメント」へ。「ホホホ座」に再アタックだ。

 

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駅には見慣れないこんな電車がある。車窓がカバンのデザインになっている。

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古いのか新しいのか、もはや分からないお店も。いや見かけは古いんだけど、

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アイディアは新しそうなので。建物はチョー古いよね。

 

尾道はいま新陳代謝の最中で、リフォーム中だったり、ボロの空家だったりをいっぱい見た。でも古民家再生や若者の呼び込みの意欲が、他の地方都市より力強いように思えた。観光地だからできることかもしれないけど、港町特有の進取の気性や新しい人や考え方を受け入れる住民の心意気も、ほかの田舎町よりはあるのかもしれない。

 

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路地の角にある元・北村洋品店の中はこんな風だった。昔の乳母車、なつかしー!

三軒屋アパートメントの2Fにある「ホホホ座尾道店 コウガメ」へ。「コウガメ」というくらいなので、水槽にペットの亀もいた。本と雑貨とスイーツがこじんまりと並んだお店。

ホホホ座の手ぬぐいとクッキーを購入。

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本に関しては、ちょっと私のストライクゾーンからは外れていたかも。30年前の本好きの書棚に残ってるような感じだったかなあ。国書刊行会さんが出してい た、SFやダークファンタジーのシリーズとかね。懐かしいけど、欲しくはない、みたいな。私はね。「びっくりドキドキ」とか、「財布をはたいて散財しちゃう〜」というほどではなかった、という意味で。店主さん、若いからこんなところかも。

 

でも、見たこと無いようなレトロな壜に入ったフルーツ牛乳とかもあって、その場で飲む分なら購入できるし(壜は要返却なので)、たぶん若い作家さんの器のあれこれは、適性な価格でなかなかよかった。スイーツも、保存が利くならケーキも買いたかったくらい美味しそうだった。

 

2時前の電車に乗るため、駅に向かう。駅前でジューサーで作ってくれるフレッシュジュースを飲んで、5時間の電車旅に備える。それなのに、帰りは1回しか乗り換えしなくてもいいという奇跡のダイヤ。乗り換えは相生だけ。

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日本人はたぶん乗らないだろう豪華ホテル列車、「瑞風」情報。ホンマ、だれが乗るねん!

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ロケ地の聖地なのに、初めての映画祭なんだ。

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あ、さっきの電車だ!

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これですね、観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」。これは2種あるうちの、「ラ・マル・シマナミ」だ。

旅の道具箱(トランク) La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ):JRおでかけネット

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自転車も積めるサイクルスペースもあるのだ。さすが「しまなみ」。

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電車マニアらしき男児と若いお母さんが、窓をのぞきながら、必死で写真を撮りまくる。わかるわ〜! 私も昔、トワイライトエクスプレスを京都駅に見に行って、幼い電車マニアと電車のツーショットを撮ったことがあるだけに。

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おかーさんと競うように写真を撮る。電車マニアらしきおにーさんも、そこに参戦。

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写真を撮っているうちに、電車がやってくる時間が来る。

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さよなら、尾道。車窓から、尾道水道がキラキラ輝くのを眺めつつ。

幸い電車はすべて着席でき、予定通り7時前には帰れました。

 

御袖天満宮

ああ、鳥居にたどり着くまでに、こんなに石段が〜〜!!

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 それにしてもこんな高みの両側に民家があるのも、よく考えればすごいことだ。

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なんとか鳥居までやってきた。

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天満宮ということは、菅原道真公をお祀りしてある神社だ。

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彼が太宰府に左遷されたとき、土地の人が麦飯と酒でもてなしたところ、道真公が喜ばれ自分の袖を裁って自分の姿を描いて与えた、という言い伝えがある。それを祠を建てて祀り、「御袖天満宮」と呼ばれるようになったらしい。

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鳥居にたどり着いたら、今度はあの門まであがらなくてはならない(汗)

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もう名残の梅だけど、それなりの風情がある。天神さんらしい風景だ。

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へえへえいいながら、やっと門までたどり着く。両側にいらっしゃるのは、道真公。

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こちらが阿形。

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こちらが吽形。

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 梅鉢紋の石灯籠に満開の梅。

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門をくぐった先にあるのが、『転校生』で有名になった、あの男女入れ替わりの階段だ。

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なかなかの急勾配。こんなところから落ちたらとても無傷で済まないよな、と思ったけど、そこは映画だからね。

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石段を途中までのぼって振り返る。門を裏から見たところ。

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ああ、やっと到着! ここに社殿がつくられたのは江戸時代のごく初期の頃だけど、昭和48年の火災で焼失。現在のものは、その10年後に再建されたものだ。

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こんな高いところに材を運ぶのは、大変だったろう。

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その労苦を知るのは狛犬さん。

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 それに牛さん。

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その辺の事情は良く知らないはずの鶴も、なにか言いたげだ。 

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丸瓦はやはり梅だ。 なぜかベージュ。

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 ご神木の前には合格祈願の絵馬がすらり。

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ここで携帯が鳴り、Kちゃんから連絡が。

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「◯◯はどこ!!?」。

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久しぶりに出たなコレ、しかも私が遠くに出ている時に限って! 

ちゃんと渡したのに、「今は忙しいから」「あとにして」と何度かやりとりしている間に行方不明になったらしい。

心当たりを返信するが、出先では探しようもない。結局、探し物は見つからなかったが、自力でなんとか処理できたよう。なんとかできるものでよかった。

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気を揉みつつも、ご神木を見上げながら、

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尾道の町並みを見下ろしながら、

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ふたたび元来た道へ。

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御袖天満宮は、さすがに有名ロケ地なので、最初は独り占め状態だったが、ほどなく何人かの観光客が息を切らせながら登って来るのを見た。尾道に来てロケ地巡りをするなら、ココは外せないもんね。

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さて、そろそろおなかがすいてきたぞ。

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やはり尾道に来たら、〆はラーメンだろう。

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長江町街歩き

梶山時計店。ここもロケ地巡りのポイントなのだ。

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時をかける少女』の「日乃出堂」のモデルになった場所。

大きな看板時計は1971年製の初代の手作りで、タイムリープで時間を遡る演出に使われた。彼女が過去に遡るとき、時計の針が逆回転するのだ。ちょっとシュールで、不思議な風景になっている。

 

これ↓はロケ地とは何の関係もないけれど、個人的にツボだったので。「パンチ&パーマ」という軒先の案内や、赤文字の「パーマ」の下に、白文字で「パンチパーマ」とわざわざ書かれている。こんなにパンチパーマをフィーチャーしている床屋さんって、初めて見た。

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角の家には、ときどき目を惹くところがある。どこがどうとは言えないんだけど。

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路地の間から垣間見える感じがグッと来る、トタン葺きの家。

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蔵付きのお屋敷で、虫籠窓の下にシャッターが降りているのが斬新だ。

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この山の斜面に家が連なっているのが、なんとも目新しい。日々生活されている地元の方は、大変だろうなあ。

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と考えて歩いている内に、長江郵便局に到着し、風景印をいただき、昨夜の絵葉書を風景印付きで投函する。とても親切にしていただき、風景印もきれいに押していただけた。

郵便局の向かいにあるのが、次の目的地「長江小学校」だ。しかし、この小学校も、ずいぶんたくさんの階段を上がって行かねばならない。尾道で生活するためには、足腰を鍛えねばならないからだろうか。この時点で、へばってきていた私には、少々堪えた。

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長江小学校は、『時をかける少女』で、主人公・和子の通う高校として使われた。今更ながらだけど、スタッフのみなさま、ご苦労様です!とつくづく思う。

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だって階段に次ぐ階段だもの。これを子ども時代に体験していれば、尾道暮らしなんのその、となるのかも。

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それでも、やはり見晴らしは抜群だ。

 

小学校の門扉まで行って引き返し、今度は「福善寺」を目指す。

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ああ、またもや石段が・・・(悲) 勘弁してくださいよ〜(泣)
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天正元年(1573)行栄法印の開基。

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苦労して登った甲斐あって、山門は立派なものだった。思わず連続でシャッターを切る。頭上には龍。ヒゲには着色までしてあり、金色の珠を握りしめる凝ったつくりだ。

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両側には獅子の透かし彫り。獅子の周囲の唐草模様も緻密だ。木鼻の獅子が、なにげにタレ目なのも楽しい。

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扉にはJALのマークをパクったような鶴の意匠。いやパクったのはJALの方か。

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この山門は、「ええもんは福善寺」といわれるほど尾道の名物であり、地元の自慢である。

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では、中に入ってみよう。

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境内は、中世の山城「丹花城」跡になっている。

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境内には入れるが、寺院の中には入れない。でも縁側の天井は市松模様で、しかもマス目に絵が施されているようだ。

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裏山の墓地には、城主の親子の墓とされる「石造五輪塔(市重文)」があるらしいが、お彼岸の準備で檀家さんたちが集ってらしたので、パス。

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ここにも平田玉蘊の襖絵があるので、彼女の好きな蘇鉄がわんさとあった。玉蘊ゆかりの場所には蘇鉄あり。あの世とこの世があたたかく繋がっている。

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眺めも格別。

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ほんとは西國寺まで行こうと思っていたけど、そろそろ11時になるので、そんな無茶はやめて、ロケ地のメイン中のメインを最後にしておこうか。

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映画『転校生』で、男女の高校生が入れ替わる場面の階段がある「御袖天満宮」へ!

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実はこの場所から見えるほどすぐそこあるのだが、行き方がわからない。境内の檀家さんらしき方に訊いてみた。

「この階段をもう一回降りて、右手の路地を歩いて、次の階段を上がってください」とのこと(汗) 

 また階段か・・・もうこれ、尾道旅の宿命だね。

いきあたりばったり神社仏閣

工事中だけど、せっかくだから行けるところまで行ってみよう。f:id:simikonokobeya:20170410161447j:plain

しかし、なんで艮(うしとら)という鬼門の名前なんだろう?

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門の上にネット? 

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これが工事に関係ないものだとわかったのは、神社を出るときだった。

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残念ながら、拝殿にも入れない。

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向こうの塔は、さっきの天寧寺の三重塔だ。

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そして振り返る。ネットの向こうには、ロープウェイ乗り場! そうだった! そういうことなのだった!

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さほど信心深くもない私でさえ、「シェー!!」といいたくなる。鉄道の引き方も、相当強引だが、まさかの神社の入口の頭上に乗り場が設置されていたとは!

 

その乗り場の隣にある「茶房こもん」で、しばしひと休み。やっとカフェのオープン時間になったのだ。

かわいらしくすっきりとしたお店で、スタッフのお姉さま方もおキレイで、なんとなくスイーツが美味しそうなお店っぽかったので、プリンを単品で注文する。予感は的中、冷凍のラズベリーやフランボワーズが添えられていたのにも感激。

 

お店を出て、尾道最後の風景印を押してもらうため、尾道長江郵便局に向かう。

 

ところが、このあたりはお寺が目白押しだったので、寄り道に次ぐ寄り道(汗)

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両側が塀で石畳って、すごい参道だな。これは行かねば。って言う風にね。

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うわあ、屋根にクエスチョンマークが!! 面白過ぎる!!

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門にはシャチ鉾って、至ってノーマルなのに、こっちのお堂ったら! もちろんクエスチョンマークではなく、波の意匠なのだろうけど、大胆だ。

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そしてあっちにあるてっぺんの瓦も、なんか付属品があるみたいなので、ズームしてみた。

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なにあのミツマタみたいなの! 

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不思議なデザインの連打に、有頂天だ。

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おっと、こちらはノーマルだよね。豪華な鬼瓦の連打だけど。バックの鬼瓦は剽軽者だけど。

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と、思うのは早計だった。そのバックには、しっかりクエスチョンマークが控えていた。

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こちらが本堂かな。

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やはり関西では見られないものが見られるなあ。次は慈観寺へ。

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虚空蔵菩薩がいらっしゃる虚空堂。中には入れないので、外からお参り。

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読めないのがかなしい。

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菱形に透けた壁がすてき。

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そして新鮮。

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内側から見てみよう。

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黒松と赤松が根本で絡み合う「夫婦松」。松とはいえ、なかなかにエロチックだからこそ、御利益がありそう。

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尾道、坂道、街歩き

崖っぷちに波板建築は、カフェかな? 

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波板建築カフェなんて珍しい。と思いきや、

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ガイドブックにも載っている「ミーシャのハーブ庭園 ブーケ ダルブル」という、こだわりのオーガニックカフェだった。

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「崖っぷち浪板カフェ」としてインパクトのある広報をしたらいいのに。もっとお洒落度がなければ面白いのになあ、と思う私は、きっと少数派なのだろう。

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どちらにしても、準備中なので入れないのだが。さあ、またしても坂を降りる!これ、足腰丈夫なら、楽しくてしょうがないだろうなあ。いや、丈夫じゃなくても充分楽しい。これがホントの「空中散歩」だから。

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甍の波の間から垣間見える、さざ波光る本物の海。

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煉瓦のように切り出された石垣、桧皮葺の門扉、石垣の上の白壁、石畳。贅沢だ。

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どこまでも続く壁からのぞく紅梅が、風景に色を添える。塀に映る樹々の影も、どこかセンチメンタルで風情がある。

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囲い込まれた美しい深窓の令嬢のよう。

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今、この写真見て、初めて気づいたけど、ここが「電柱のある坂道」なのかも。なにげない場所だけど、ロケ地巡りスポットのひとつなのだ。

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りっぱな日本家屋の前を通り過ぎる。

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比較的新しい塀は、木材と土壁。真ん中の波板の庇がご愛嬌。

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ずいぶん坂がゆるやかになり、平地も間近になった頃、ツートンの塀に遭遇する。

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丸木の支えが下にいくほどフェイドアウトし、コンクリートに埋もれて行くのが面白い。

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連続で見ると、ちょっとかっこいい。

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そんなこんなで、坂の終了地点に到着。

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向こうに見える傾斜した屋根は、ロープウェイ乗り場。こんなに民家に近いところに乗り場があるのもスゴイ!!

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しかも、チケット売り場のお隣には鳥居!

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この神社こそが、ロケ地で有名な艮(うしとら)神社だった。

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扁額だけの屋根が取り付けられている。

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両側ギリギリに建造物があって、あまりの片身の狭さに鳥居がそり上がっている。

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この境内では映画「時をかける少女」や「ふたり」のロケが行われたのをはじめ、アニメ「かみちゅ!」の舞台としても登場した(アニメについては、これを書いている今、初めて知ったが)。

猫の細道〜三重塔

いかにも昔のお屋敷然とした佇まいの見事な塀が続く。

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この宝珠のような形にくり抜かれた窓といい、自然木の柵といい、うっとりしてしまう。

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その先には、こんな茅葺きの門が登場。自然木の柱にひれ伏したくなるような門だ。

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ちょっと不思議な感じのお店は、もちろんまだクローズド。

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いよいよ「猫の細道」色が濃厚になってきました。掲示板も猫だらけ。

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どうぞ、といわれてもオープンを待つ訳にはいかないのです。

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猫石を発見。5月には猫祭りがあるらしい。

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ひなたぼっこをするクロネコ。荷物は運ばない。声を出すのも面倒なので、黒板に「にゃ〜」と書いてあった。

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このセメントの模様は、たぶん猫のつもりかもしれないが、見ようによっては鬼のようにも(汗)

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どんどんあがる。

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招き猫美術館発見。もちろん閉まっているけど。

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こちらはいわくありげだと思ったら、

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やはり尾道も広島なのだ。祈りを捧げる。

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モザイクタイルで壁面が飾られた路地を抜ける。

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瀟洒なカフェ「梟(ふくろう)の館」。もちろん準備中だ。

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そこから今度は下っていく。先程の天寧寺の三重塔がすぐそこに。

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近くまで行ってみた。見上げると大迫力だ。

 

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こっちから、

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そっちから、

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もっと近くへ。

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丸瓦から獅子が! 凝り過ぎでしょう!! こんな立体的な丸瓦、初めて見た!

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鬼瓦もユニーク!

 

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そんな三重塔は、こんな絶景を見下ろしている。

 

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それでは、ふたたび石段を下って

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細い路地を歩く。一体どこへたどりつくのだろう?? (なんて行き当たりばったりなんだ!)

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神社は工事中。

坂の上の路地にも、民家以外の諸々の場所があって、ただ歩いているのも楽しい。

なんでしょうね「はちみつ」って。カフェ? それともほんとに「はちみつ屋」さん?

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「小さな趣味の博物館」。どんな趣味なのか、いまひとつ把握できない。まだ朝が早いので(10時前)、どこもクローズドなのだ。

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でも気になるので、ここを訪れた方のブログを貼っておきます↓

15-7:広島県 尾道 小さな趣味の博物館

館長さんが熱弁をふるわれるそうなので、時間の余裕を持って訪問した方がよさそう。でも尾道の歴史については聴いてみたかったなあ。象牙取引が禁止になったので、その代替としてカバが乱獲されたという話も興味深かった。山陽新聞の記事も添付↓

尾道 小さな趣味の博物館

どうも極私的な国内外の骨董品や美術品のコレクションを、公開されているようだ。尾道愛あふれる館長さんらしい。

 

路地を抜けて登りの坂道に入る。あとで知ったんだけど、ブロック塀の工事中の神社は艮(うしとら)神社。有名な映画のロケ地である。

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この境内で、映画「時をかける少女」や「ふたり」のロケが行われたのだ。

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 ブロック塀の隣にあるのは「代々七福稲荷神社」という、ちょっと愉快な?名前のお稲荷さん。どうせ工事中なので境内には入れないから、サイドから覗き見。

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巨大な樹々がいくつも。

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ズームにすると、なかなかていねいにつくられた社殿らしいことが判明する。

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立派な拝殿。

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奥には本殿。

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丸瓦が独特で美しい。

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ここまで登ったら、もっと登るべきなのかと一旦思案。

 

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足場の中には、注連縄をかけた巨石も。なかなかの光景だ。

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少しのぼったら、コンクリートに、こんな足跡が残っていた。

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これはきっとガイドブックにあった「猫の細道」だ。やはり登ろう。