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紙魚子の小部屋 はてな版

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

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秘仏・一字金輪仏頂尊(いちじきんりんぶっちょうそん)!

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峯薬師堂から先は、ついにデジカメがバッテリーの電池切れだ。昨夜は温泉三昧や、テレビ視聴や鹿踊りを見るのに忙しく、充電を怠った「報い」なので仕方が無いな。

 

不動堂や大日堂、古くて現在は使われていない「鐘楼」などを通り過ぎ、讃衡蔵(宝物館)までやってきた。ここで金色堂と讃衡蔵、そして秘仏御開帳の共通券を購入。

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  今回の御開帳は、「平泉世界文化遺産登録5周年、東日本大震災5年目の慰霊と被災地復興祈念、熊本地震の復興支援のために行われたもの。

 実は今の今まで「秘仏御開帳」があることを知らなかったので、これは是非とも見なくては!と勢い込む。ところが、私のうしろにいらしたトリオのおばさまたちは、「御朱印をいただきたいだけなので、秘仏御開帳はけっこうです」とおっしゃっていたけど・・・もったいないぜ! だって、私も行ってみて知ったんだけど、秘仏の御朱印というチョーレアものだってあったんだもん。

 

 まずは宝物館にあたる讃衡蔵へ。奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収蔵し、平安期の諸仏、国宝中尊寺経、奥州藤原氏の御遺体の副葬品などが納められている。

入口にいきなり三体の丈六仏(小振りの大仏?で重文)が出迎えてくださる。国宝の金銅華鬘(けまん)をはじめとして、一切経曼荼羅図、螺鈿平塵案など、見応えのあるお宝がぞくぞくと展示されている。(下のリンクから宝物の画像が見られます↓)

文化財の紹介 | 関山 中尊寺

 

 讃衡蔵を出て、階段を降り、少し離れた「特別収蔵室」に行き、秘仏・一字金輪仏頂尊がいらっしゃる場所へ。

 部屋に着くと靴を脱いで、畳の上にあがる。お坊さんが先にお参りに来た方々に説明されている真っ最中。正面中央には、四方ガラス張りのケース。その中に厨子が納められている。その厨子の中に、一字金輪仏頂尊はいらっしゃった。

 

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 いままでさんざん仏像は見て来たのに、そんな私も見た事の無い仏さまだ!! というか、全然、仏像っぽくない! 写真ではわからないけど、うっすらと虹色に見える。ほんのりした玉虫色みたいな薄い光を放っているよう。お坊さんの説明では、大日如来の三昧(集中)のピークな一瞬の姿を写したものが、一字金輪仏頂尊さまだそうだ。諸仏中の最も尊い存在。仏のなかの仏。絵画による2次元では描かれている仏像だが、彫刻としては、非常に珍しいそうだ。

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真横から見ると、後半分が無い!台座も後ろはかなり省略。目は玉眼嵌入のかなり早い例になる。ちなみに制せくは12世紀後半頃らしい(制作年代の判明する玉眼嵌入の最古例は、長岳寺の阿弥陀三尊・1151年)。
台座を覆い隠すように垂れる懸裳(かけも)が、蓮弁の先端にかかるのも珍しいそうだ。他の例として、宝菩提院願徳寺の菩薩半跏像とか、奈良国立博物館(なら仏像館)の銅造薬師如来坐像などがあるそうだ。

 金属製宝冠は当初のもので、五智宝冠という。木造の天蓋も当初のもの。これには、金剛界曼荼羅に描かれる四摂菩薩と外四供養菩薩が左回りに飛翔している。

 天蓋が円形でなく楕円形をしているのは、像が懸仏のように薄い造りになっているためという。台座の下には獅子が8頭いて、台座を支えている。台座は新補だ。


 この像は常にこの場所(讃衡蔵特別収蔵室)に、奉安されているのだそう。

お坊さんの説明を2回聴くほど、つまりお像を間近で2回みるほど、すっかり心酔してしまった。

一字金輪仏頂尊さまは、真言が「ボロン」という1字しかない。「ボロン」という真言を、お坊さんの音頭で「ぼろ〜ん」と唱え、合掌。今年中尊寺にお参りに来られた僥倖を、しみじみと感謝する。