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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

「真田丸」のこと。

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昨夜は「真田丸」最終回。

 

かつて私が三谷幸喜フリークだった頃、『新選組!』を放映日に3回とも(その頃はBSで10時より再放送があったので一日3回あった!)見ていた。そんな熱烈ファンだった私たちに、ラストのナレーションで、三谷さんよりサプライズプレゼント!! あの「ひとに渾名を付けるのが得意な」佐久間象山先生の名前が!! 『新選組!』とつながった! 

 

そして大河ファンには、最終回スペシャルショットのプレゼントが! かつての大河ドラマに登場した戦国武将の主人公たちが一同に会し、真田幸村に感動する場面も(三谷さんの自画自賛!!笑)

 

前回49回目もとてもよかったけど、今回は別の意味でも面白かったのでした。

 

「これっ!勧善懲悪ドラマで絶対優勢の悪役が長口舌してるうちに、敵の助けがやってきて負かされる、の逆バージョン!」とツッコミたくなる三谷さんの遊び心。あと、客観的には笑えるけど、主観的には上司の「理不尽あるある」に深く頷いてしまったりとか(馬印を「なんでもってきたー!?」と従者を攻めるシーンとか。他でもない、あんたが指示したんや!)

 

 主人公の死の前には、大仰なあれこれの科白や涙があるのがおきまりだったのに、ごく日常的に介添えの腹心の従者と「佐助、いくつになった?」「はっ、55でございます」「疲れたろう?」と淡々と会話をするだけ、というのが、逆にチョーリアル。

 

基本的に三谷さんの脚本は、大人数の人間ドラマ。それがたとえ主人公の敵になる人物であっても、登場人物全員に愛がある。すべての人間に思い入れが入っているから、たくさんの知己を得たような幸福感が、三谷さんのドラマにはある。いいドラマを50回見終わった充足感。一年をかけていいものを見せていただいた、と三谷さん始め、ドラマスタッフ全員に感謝したい。

 

ドラマ的にも身につまされるシーンがいっぱいあって、サラリーマンの方々は、味方内から足を引っ張られる信繁(幸村)のクヤシい気持ちにどんなに共感したことでしょう。でも「それでもあきらめず、腐らず、次の手を繰り出す」という信繁にどれだけ励まされたでしょう。

 

 やっぱり三谷さんはわかってる、いまみんなに必要なこと、そこをちゃんとやってくれる、と思ったのでした。