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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

お茶の匂い

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

子どもたちが小学生の頃、学校に行ったとき、小学校の給湯室で働いておられた「お茶のおばちゃん」と話す機会があった。丁度、掃除の時間で、子どもたちは掃除の時間に、おばちゃんのアドバイスで、お茶殻を使い掃き掃除をしていた。

 

子どもたちは、もしかすると先生以上に「むらいのおばちゃん」が大好きだったかもしれない。気さくで、にこやかで、やさしくて、おおらか。誰もが好きにならずにいられない人と、たまに出会うことがあるが、「むらいのおばちゃん」も、そんなひとだった。

 

そのお茶殻を入れる豆腐の空き容器が足りなくて、とおっしゃっていたので、じゃあ、持って来ますよ、いつもお豆腐食べてますから、といって持って行ったことがあった。

 

それ以降、私もフローリング部分は、お茶殻を使って掃き掃除をするようになった。ホコリが立ちにくく、いい感じにホコリがまとまってくれるので、掃除した感が高まる。そして、少しいいお茶殻を使うと、掃除したあと、お茶の香りが立ち上り、清々しい。

 

今日もお茶殻で、「たぬき亭」を掃除して、お茶の匂いのする部屋に佇みながら、「むらいのおばちゃん」のことを思い出した。「もう年だから」ととうに引退されたけど、まだお元気でいらっしゃるのだろうか。こんなあたたかい気持ちで、たくさんのひとに、ふと思い出してもらえるような人が、思い残すことなくいのちを全うできる「しあわせなひと」なんだろうなと、しみじみ思う。