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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

今年は壬生寺へGO!

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

さて2月3日といえば、恒例の節分行事を狙って神社仏閣ツアーだ。相棒は例によって晴れ女のれんくみさん。鬼が登場する追儺式とそのあとの「豆まき」、山伏さんたちが護摩木を投げ入れてお祈りをする大護摩供などを、毎年見て来た。その他にも、いろんなオプションがあるところもあり、京都の節分会の奥深さをつくづく思い知った。

 

今回は、節分会ツアー初の洛中にある壬生寺に行くことにした。烏丸通りより西に行くのは、今回が初めてなのだ。

 

10時過ぎの電車で待ち合わせ、京都駅スバコの「はしたて」さんで和食のランチ。バスターミナルは長蛇の列だったけど、それは東山や左京区銀閣寺方面のバス。烏丸通から西へ行くバスはツチノコ程度の列だったので、なんとか着席することができた。そのバスの中年以上の乗客(若い人もいたが)は、ほぼ「壬生寺」で下車。

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下車した場所から人波について歩くと、賑わっている神社に遭遇。梛(なぎ)神社(元祇園)という。

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かつてはここに、数万本の「梛の森」が広がっていたことから命名されたらしい。厄除け、疫病祓いの信仰がある。祇園にある「八坂神社」の古跡にあたるそうで、そのため「元祇園」とも呼ばれるとか。次々と古いお札を持ってくる人たちがいて、その場で担当のオジサンに焼いてもらえる場所もあり、ちいさい火がちろちろと燃えていた。せっかくだから神社の中を通りぬけて、壬生寺の参道に入る。

 

もともと小路なのに両側に露店が並んでいるので、ますます細道になっている。おまけに混み合っているので、よそ見をしながら歩くと、向こうから来る人にぶつかりそうになる。それでも今晩用の巻寿司を買ったり、甘納豆に心惹かれたり(やはり帰りに買った)。

 

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そんな参道を抜けて、門に到着。

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壬生寺のご本尊はお地蔵様。天気予報では雨だったのに、見事なお天気に。さすがは晴れ女、れんくみさんの威力!

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壬生寺HPより)

京都の年中行事の一つに数えられる壬生寺の「厄除け」は、白河天皇の発願によって始められたといい伝えられ、 九百年余もの永い伝統を持つ。各社寺の中でも、京都の裏鬼門(南西)に位置し、京都の節分鬼門詣りの一端を往古より担っている。
ご本尊は 延命地蔵菩薩(重要文化財)であり、お地蔵さまの誓願である庶民大衆の除災招福を祈願して、三日間にわたり古式により節分厄除け大法要を厳修、という古刹。

その中日、節分本番の3日のお参り。

 

境内参道で素焼きの炮烙(ほうらく)を求め、家族知人の年齢・性別・願いごとなどを墨書して奉納する。 4月に上演される壬生狂言の毎日の序曲である「炮烙割」でことごとく割られることにより、厄落としができるそうだ。

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お願い事を書けるだけ書く、欲張り炮烙。一枚500円に詰め込む! お地蔵様はケチケチしていないから、大丈夫だろう。

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それを境内の納め所へ。奉納料は1枚100円、ではなく、100円以上。「以上」の文字が小さいのが、ちょっと可笑しい。

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奥に見えるのはエキゾチックな千体仏塔。全体では平成元年(1988)に建立された新しいもの。この塔の石仏は明治時代、京都市区画整理の際に各地から集められている。室町時代からの阿弥陀如来像や地蔵菩薩像など丁度1000体が、ミャンマーのパゴダに似て円錐形に安置されている。

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授与品売り場も大混雑。本日は豆撒きはないので、ここで豆を買う。

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境内にも露店が並んでいた。向こうに見えるのが、狂言が行われる大念佛堂。またの名、狂言堂。この建物の2階部分で壬生狂言が演じられる。 本舞台、橋掛かり以外に能舞台には見られない「飛び込み」や「獣台」などの特異な構造をもつ建物であるらしい。残念ながらタイミングが合わず、またあまりの人の多さにこの日は狂言「節分」を見ることが出来なかった。1時間待ちはちょっと・・・ということで、狂言は4月に持ち越し。

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お線香の煙がもうもうと立ちこめる中、お参りの列につく。お参りして、お地蔵様と結縁する。もし地獄に堕ちた時は、どうかお助けを。

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お参りを済ませ、このあと、ほかにもいくつかの観音様やお地蔵様にお参りする。

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水掛け地蔵堂へ。このお堂の地蔵菩薩(石仏)は江戸時代中期の作で、「水掛地蔵」と呼ばれ、水を掛けて祈ると、一つの願いが叶うと信じられている。ということは、あとで知ったので、あれこれとお願い事をしてしまった。

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弁天堂や阿弥陀堂、歯薬師さんにも。どうぞ歯が痛くなりませんように。親知らずが生えませんように(生えても痛くありませんように)。入れ歯になりませんように。

 

さて、ちょっと疲れたし、なにか一口飲んで休憩しましょうということになり、参道そばの和菓子屋さんへ。

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