立春に笑う。
3日の日付が変って4日、つまり「立春」になったのを見計らい、毎年の恒例行事、「立春大吉」のお札をつくる。
半紙を短冊に切り、墨汁を立春の水で少し薄め(本来は墨をするのだけど、生憎見当たらなかった)、「立春大吉」(厄除け)「鎮防火燭」(火伏)のお札をつくる。この日も3時就寝。玄関と、お勝手口と、たぬき亭玄関に貼ったのは、仕事から帰って来てからの夕方。
ということで、今日こそは日付が変る前に寝なくちゃ! と思っていたのに、ついうっかり、お風呂上がりに、岸本佐知子さんの『なんらかの事情』を開いてしまった。うっかり地雷を踏んでしまったのだ。
初めて読んだわけじゃないのに、深夜に爆笑の連続となる。
ダースベイダーのアフターファイブを妄想、快獣 ブースカの舌打ちを聞いてしまった思い出、ビジュアルもキリストにそっくりなイエズス会士「愛(ラヴ)先生」のその後、「イカとっくり」から映画『悪魔の いけにえ』へとスライドする想像力・・・。
ずらりと並んだ、捨てるしか無い空き瓶を前に仁王立ちになり、「この愚民どもめ!」とふんぞりかえる岸本さん。想像するだけで面白過ぎる。
ひとつのエッセイがたった3Pで、それぞれが濃淡はあれど、すこぶる面白い。こんなに笑わせてもらえるなんて、なんてお得なんだ!! 通勤本には不向きですが、是非おウチで存分に笑ってください。