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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

高麗人参サプリの広告

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

おととい見た、衝撃の新聞広告。

 

新聞を読んでいて、ふと目にはいった。下段の広告欄をすべて買い占めされている贅沢な健康食品の広告だ。商品は、「時代劇でお馴染みの高麗人参」のサプリである。

 

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時代劇でおなじみの商品とはいえ、このシチュエーションって?

たとえば寝たきりだったおじいちゃんが元気モリモリに。咳き込んでいた病弱な町娘が元気になり恋人とルンルンとかなら、よくわかる。面白くないほど、わかりすぎるほどに、よくわかる。なにしろ広告なんだから、「結果出しまっせ〜!」というインパクトが最優先に大事。

 

でも、このシチュエーションにする理由は、まるで不明だ。とにかく、時代劇におけるこのシチュエーションが好きだからという理由で、強引に場面設定したとしか思えない。

 

これだけのスペースがあるのに、なんでわざわざいわずもがなの説明が必要な(あえてハッキリいわせてもらえば、へたくそな)イラストを使ったのか?? 娘はちゃんと、それも黒塗りの吹き出しに白ヌキでセリフを言っているのに、さらに「◀借金を背負った娘」という説明、要りますか? しかもこの娘の髪型が、どうにも今風なのだ。絵の作者は、江戸時代の髪型を調べるのが面倒くさくなり、はしょったのではないか?

 

一方の男の方だ。いかにも科白はヤクザもので酷薄そうな顔立ちだけど、妙に整った髪型や、下っ端らしからぬ落ち着きはらった表情や、無地の着物が「チンピラ」らしさを差し引いている。もしや、最終稿近くの手前でやっと気づいて、あわてて「▶チンピラ」と入れたのかも(汗)

 いまなら「白のスーツ」はヤクザものの記号だけど、江戸時代なら大きな格子柄とかド派手な着物にすべきではなかったのか? もしかしたら、このイラストレーター?は、時代劇を見たことが無かったのかもしれない。いや、それ以前に、柄物を描く腕があったかどうか。そういえば、時代劇で「チンピラ」っていうのも、個人的にはそぐわない。

 

 そして、なんたること! 一番大事な商品にも「◀高麗人参」って説明するって!! そう書かないとわからんて!! たしかに「This is 高麗人参」って書いてくれないと、とても「これ」がなにかは不明なままだ。 しかもムダにエロチックな高麗人参ビジュアルだ。どうなっているのだ。よくこの原稿に、ゴーサインが出たもんだと思う。

 

もしかすると、重役クラスのおっさんが勇んで「ワシ、絵心あるし、描かせてくれ!」と名乗り出たのかも。でないとこのシチュエーション設定と絵のダメさ加減が説明できない。

 

新聞読者が、たとえこの広告に興味を示したとしても、このイラストを見て、全員心が折れること間違い無しだ。

 

と書きつつも、第2弾の心折れるイラストを、早くも期待している私である。