駅裏から持光寺まで
一旦、駅裏に戻る。海があって山があって坂があるのは神戸や横浜と同じなのに、町の雰囲気は全く別もの。迷子になりそうな細い坂道がいっぱい!
なんともかわいらしい駅の裏口。僻地の無人駅のようだ。
黄色い春色の電車が停車中。
駅裏からもお城が見えます。ここから緩やかな坂道をあがっていく。
でました! 最初に遭遇したのはクロネコでした。
お好み焼き屋さんにむかってトコトコ。あ、お好み焼き屋さんではなく、もう1匹のクロネコが自転車の影にいるから、彼女めあて?
線路を隔てた向こうの通りには、尾道本通りの入口が見える。のちほどそちらに伺いますので!
商店街になっている本通り。ここを通っていくと今夜のお宿にいきつけるらしい。
でも今は、駅裏の坂道をあがっていき、土堂小学校へ。ロケ地巡りのひとつめだ。
大林宣彦監督の母校、土堂小学校。ここからすべてが始まった!?
朝ドラ『てっぱん』や映画『ふたり』で、使われたそうだ。
坂道をあがった後で、またしてもこんなにいっぱい石段をつかって毎日通っていたら、足腰丈夫になるだろうなあ。
歴史ある母校にすてきな先輩がいらっしゃって、現役の小学生たちも、なんだか誇らしいだろうなあ。そういえばここの小学生が、「尾道ロケ地の調べ学習」もしていた。
関係者ではないので、ここでUターン。ちなみに同じ敷地に幼稚園もある。
ほら、こんなに高い場所に学校があるんだって! 参観日やPTAの保護者は、たいへん!!
石段の横には、よく手入れされたミニ花壇。学校と平行して、民家も建ち並んでいた。どうも尾道には、蜘蛛の巣状に狭い坂道が走っているみたい。
しかしこのアップダウンは、軟弱な旅人にとって辛いものがあるのだ(汗)
いやいや、弱音を吐いている場合じゃない。限られた時間で出来る限りまわらねば!
石段の横には「古寺めぐり」の道標があったので、迷わず持光寺へゴー。
ロケ地巡りが、いつしか古寺巡りに変貌の様相(笑)
のぼりの坂道をゼーゼーと。
ここが映画『ふたり』で使われた「電柱のある坂道」なんだろうか? と、ロケ地巡りも手放さないワタシ。
ええっと、どっち?どっち? とりあえず、あがってみる?
でも「千光寺」まであがるつもりは無いのだ。
見回して見ると、下にお寺の屋根がみえた。もしかして、あれかな? 持光寺?
登りすぎたか? もう一度坂道を下ろう。
しかし、この墓場を隔てる坂道の壁は、猫が歩くと運動になりそうな段がついているなあ。石垣とコンクリートのコラボ壁。
端正な大屋根。火災除けのおまじない、波もしくは水紋の瓦。
やっと持光寺の入口に到達。でもここに来るまでに、さらに登りの階段をあがったのですよ(汗)
ああ、下から見ても大迫力。これが「延命門」。こんな門のあるお寺って、初めて。
持光寺裏山の日輪山より切り出された36枚の花崗岩で出来た巨大な石門。門をくぐると、巨石より発するパワーにより寿命増長されるといわれている。と、さっきネットで調べたら書いてあった。
ということをくぐった時は知らなかったから、なにげなく通り抜けちゃった。もうちょっと感慨深く通ればよかったかな。