以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

千光寺

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

下山なので、裏口から千光寺に入ることになる。

f:id:simikonokobeya:20170403101513j:plain

岩山の中の寺で、途中に山口誓子柳原白蓮の句碑も。

f:id:simikonokobeya:20170403101547j:plain

岩と建物の間がギリギリ!!

f:id:simikonokobeya:20170403101554j:plain

大岩を屋根にして、お地蔵様がいらっしゃった。

f:id:simikonokobeya:20170403101603j:plain

そんな岩の上を通り過ぎるロープウェイ!! このロープウェイと神社仏閣の接近遭遇は、翌日も体験することになる。ちょっとばかりヒヤヒヤがはいったドキドキをね。尾道のあっと驚く凝縮ぶりには、意表を突かれる。

f:id:simikonokobeya:20170403101630j:plain

こんな感じに岩山の狭間に寺院、という感じなんですよ。

f:id:simikonokobeya:20170403101719j:plain

梵字岩。この曼荼羅図絵は徳川五代将軍綱吉公の帰依僧、東京の霊雲寺開基、浄厳大和尚当地へ御留錫の砌、書き遺されたものなりと云う。

f:id:simikonokobeya:20170403101648j:plain

円形の中に光明真言大日如来真言梵字が刻まれている「光明真言曼荼羅」だ。

f:id:simikonokobeya:20170403101750j:plain

しかし残念ながら、営業時間?を過ぎており、本堂には入れず(悲)

俗に「赤堂」と呼ばれる千光寺本堂の本尊千手観世音菩薩は、33年に一度御開帳の秘仏俗に火伏せの観音とも称されている。

f:id:simikonokobeya:20170403101822j:plain

本堂から見る尾道の風景は絶景らしいので、少し外れた塀越しに眺める。なるほど、なるほど。

f:id:simikonokobeya:20170403101815j:plain

ふと下を見ると、やっとご当地マンホールにご対面! いや、消火栓だけど。駅前の道には全く見かけなかったので、「ここにはご当地デザインのマンホールがないの!?」と、少なからずショックを受けていたのだが、まさかこんな高台で発見するとは! これも尾道カルチャーショックだった。

 

そして千光寺での、もうひとつのカルチャーショックは・・・絵馬!!!

リラックマの顔が絵馬を下げる場所にわんさとあったのだ!!! リラックマ、こんなところで何をしている!といいたいのを、グッとこらえる。カップル用の縁結び絵馬にハート形とキューピッドは、宗派違いなのを含めても、まあ許そう。しかし、なんでリラックマなんだ!? 

f:id:simikonokobeya:20170403101852j:plain

リラックマなまはげコラボ・ストラップは嬉々として買うのに、なんで絵馬には違和感全開なのか。たぶん「神聖であるべき場所」に「商売」の匂いを感じるから興ざめしてしまうのだ。いや、それなりの創意工夫とサービス精神があれば、それもいいだろう。しかし何の芸もなく「廃れることなくかわいい」「盤石の人気者」というだけの理由でリラックマだ。

今調べてみたところ、千光寺では絵馬どころか「お守り」までリラックマデザインらしいのだ。おいおい!!

f:id:simikonokobeya:20170403101854j:plain

でもまあ、こんなかわいい裏絵馬に遭遇できたから、ゆるす。

f:id:simikonokobeya:20170403101904j:plain

12年後の年賀状デザインに使いたいようなニワトリの絵柄も発見した。しかもリラックマ絵馬ではない。この無欲な作者には、お願い事はなかったようで、それだけでも心が洗われる。この子は将来は大物になるであろう。

・・・しかしよ〜〜く見れば、木目の感じが他のと全然違う? もしかして、自作の絵馬だったのか? う〜〜ん、この裏にはびっしりお願い事が書いてあるのかも??

 

f:id:simikonokobeya:20170403101941j:plain

岩の隙間に建った千光寺とは、これでさようなら。しかし、建てるのは大変だったろうなあ。

f:id:simikonokobeya:20170403102152j:plain

本来の入口より出ていく。

f:id:simikonokobeya:20170403102159j:plain

千光寺の印象を訊かれたら、ほぼリラックマ(のイメージしか残っていない)、と答えるかもしれない(汗)

 

f:id:simikonokobeya:20170403102223j:plain

それもこれも「観光寺院」としての定めなのかもしれない。

f:id:simikonokobeya:20170403102044j:plain

禁止事項にあるけど、これだけ石碑があれば、拓本とりたい人はけっこういらしゃるかも。

f:id:simikonokobeya:20170403102149j:plain

というような印象ではあったが、

 

f:id:simikonokobeya:20170403102152j:plain

本堂には行けなかけど、道中で素敵な石仏さんたちには出会えた。

f:id:simikonokobeya:20170403102208j:plain

3等身の石仏さん。リラックマに負けず劣らずかわいい。

f:id:simikonokobeya:20170403102307j:plain

石段を下りた場所にも磨崖仏の看板があった。行ってみよう。

 

f:id:simikonokobeya:20170403102507j:plain

f:id:simikonokobeya:20170403102511j:plain

お迎えに来てくださる釈迦三尊。こちらもほのぼの系の石仏だ。

f:id:simikonokobeya:20170403102510j:plain

クールな理論派担当の二仏。

 

f:id:simikonokobeya:20170403102524j:plain

ずいぶん夕方に近づいて来た。もうすぐ街に灯が灯る頃だ。

f:id:simikonokobeya:20170403102549j:plain

素敵なカフェが坂の途中にあった。大正時代に建てられた登録文化財だそうだ。

f:id:simikonokobeya:20170403102600j:plain

こんな高台で飲食店をするのは、大変だろうなあ。でもお店の名前も分からないので、検索したところ、なんとゲストハウスだった。「ゲストハウスみはらし亭」。1Fはカフェ。

f:id:simikonokobeya:20170403102616j:plain

そしてこの素敵建物は、尾道空き家再生プロジェクトのボランティア総動員の人海戦術だけでは再生ができなかった。そこであきらめないのがこのプロジェクトの凄いところだ。初クラウドファンディングで目標額を150%達成し、難しいリノベーションを見事成し遂げ、ドミトリー形式で格安な宿泊費にし、朝夕の絶景を眺めながらのお食事ができる人気宿泊施設に変貌したのだ。

camp-fire.jp

f:id:simikonokobeya:20170403102618j:plain

いまどきの若い人たちって、なんかすごいものがあるわ(私の知っている限りでは、ほぼ女子ですが)

www.onomichisaisei.com

f:id:simikonokobeya:20170403170052j:plain