下山完了。
早咲きの桜が咲いていた。河津桜かな?
隣には蜜柑の木がいくつも実をぶら下げていた。
左近の桜、右近の橘みたい。
でもここは紫宸殿(南殿ともいう)前庭ではなく、単なる尾道の絶景が見下ろせる広場だ。春宵ののどかでロマンチックな気配は、おのずと恋人たちを引き寄せるみたいだ。
絶景を眺めるベンチは、恋人たちの憩いのスペースになってしまったので、
あれ? あんなところに蜜柑が?
ひよどりさんの格好のえさ場でもあったのね。
しかたがないので、ひよどりさんを撮ったついでに、ズームして写真をパチリ。
ふたたび石段にリターン。くだっていきます。
こんな看板があったり。
窓のある土壁と、竹を敷き詰めた壁面を持つお家を発見。
蔓の格子がついていて、磨りガラスが嵌められた窓。贅沢! 竹だって、りっぱなものみたい。太いし丈夫そうな風格がある。樋は高級な銅製らしく青く錆びている。
いい物件だなあ。
と、ついつい枚数を重ねてしまう。
さらに下って行くと、
こんな洋館も。
きゃー!ステンドグラスの入ったデザイン丸窓がお洒落♡ 玄関ドアの上の磨りガラスも高級感を醸し出す。
細い路地の塀があまりに立派なので、思わず誘われて迷い込む。
まるで城壁のような白壁! その下は石積み! 住んでいるのはお殿様ですか!?
突き当たりの立派な豪邸には、猫が佇んでいた。路地の細いつきあたりを曲がると、
お寺があった。
ここはどこ? あなたはだれ? と聞くまでもなく名乗ってくれた。
信行寺というらしい。
さあ、最後の坂をくだるぞ! この光景もずいぶん見たので慣れてはきたが、やはり目には興味深い。
なんだろうね、このワクワク感は。
踏切を渡って道路に出ると、こんな方々がお祀りされていた。このタイプのお地蔵様は初めて見た。
線路をつくるときに移動されたのだろうか。
高低差だらけの不思議なまち。「ブラタモリ」のロケをぜひおこなって欲しいところだ。
さすがに疲れてちょっと高級なコーヒーが飲みたくなったので、UCCみたいな雰囲気のあるカフェでひといき入れる。いい感じに暮れて来ましたよ。