さよなら、尾道
駅方面へ行く前に、預ってもらっていた荷物を取りに「尾道みなと館」へ戻る。すでにお昼前だ。お世話になりました。
本通り商店街を駅に向かって歩く。途中、お土産なども購入。昨日「はっさく大福」(170円)が美味しかった「ええもんや」さんでいそいそと物色。
路地からのこんな風景も、見納めだなあ。
あ、これって15キロまでの体重制限があったんだ。そりゃそうだよね。
地元にも昔あったような、庶民的な毛糸屋さんも今日はオープン。いいねえ、懐かしいねえ。
石積みの上の石段の両側には、赤い鳥居の神社や洋館が同居した、平和な佇まい。
商店街の出口近くの「尾道ラーメン」の幟につられて、ついふらふらと入ってみた。しかし、きさくな店主さんは、どうも尾道の人でなく、というか日本人ですらないような訛りだったので、「う〜ん??」と不安でイッパイでラーメンを待つ。
はたしてやってきたラーメンは、尾道風というよりは中国風で、申し訳ないけどそう美味しいものではなかった(悲) でも550円ならしょうがないよね。
やはり並んで食べるラーメンでないと、尾道ラーメンではないのかも。尾道では漢字3文字のラーメン屋さんが2軒あり、そこが美味しいお店らしいのだが、ここも3文字だったので、つい入ってしまったのだ。うかつ。
また来れるかなぁ? 今回はお店クローズの大当たりだったから、また来たいのはやまやま。
踏切を渡り駅裏の道へ。そこから再び昨日行った「三軒屋アパートメント」へ。「ホホホ座」に再アタックだ。
駅には見慣れないこんな電車がある。車窓がカバンのデザインになっている。
古いのか新しいのか、もはや分からないお店も。いや見かけは古いんだけど、
アイディアは新しそうなので。建物はチョー古いよね。
尾道はいま新陳代謝の最中で、リフォーム中だったり、ボロの空家だったりをいっぱい見た。でも古民家再生や若者の呼び込みの意欲が、他の地方都市より力強いように思えた。観光地だからできることかもしれないけど、港町特有の進取の気性や新しい人や考え方を受け入れる住民の心意気も、ほかの田舎町よりはあるのかもしれない。
路地の角にある元・北村洋品店の中はこんな風だった。昔の乳母車、なつかしー!
三軒屋アパートメントの2Fにある「ホホホ座尾道店 コウガメ」へ。「コウガメ」というくらいなので、水槽にペットの亀もいた。本と雑貨とスイーツがこじんまりと並んだお店。
ホホホ座の手ぬぐいとクッキーを購入。
本に関しては、ちょっと私のストライクゾーンからは外れていたかも。30年前の本好きの書棚に残ってるような感じだったかなあ。国書刊行会さんが出してい た、SFやダークファンタジーのシリーズとかね。懐かしいけど、欲しくはない、みたいな。私はね。「びっくりドキドキ」とか、「財布をはたいて散財しちゃう〜」というほどではなかった、という意味で。店主さん、若いからこんなところかも。
でも、見たこと無いようなレトロな壜に入ったフルーツ牛乳とかもあって、その場で飲む分なら購入できるし(壜は要返却なので)、たぶん若い作家さんの器のあれこれは、適性な価格でなかなかよかった。スイーツも、保存が利くならケーキも買いたかったくらい美味しそうだった。
2時前の電車に乗るため、駅に向かう。駅前でジューサーで作ってくれるフレッシュジュースを飲んで、5時間の電車旅に備える。それなのに、帰りは1回しか乗り換えしなくてもいいという奇跡のダイヤ。乗り換えは相生だけ。
日本人はたぶん乗らないだろう豪華ホテル列車、「瑞風」情報。ホンマ、だれが乗るねん!
ロケ地の聖地なのに、初めての映画祭なんだ。
あ、さっきの電車だ!
これですね、観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」。これは2種あるうちの、「ラ・マル・シマナミ」だ。
旅の道具箱(トランク) La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ):JRおでかけネット
自転車も積めるサイクルスペースもあるのだ。さすが「しまなみ」。
電車マニアらしき男児と若いお母さんが、窓をのぞきながら、必死で写真を撮りまくる。わかるわ〜! 私も昔、トワイライトエクスプレスを京都駅に見に行って、幼い電車マニアと電車のツーショットを撮ったことがあるだけに。
おかーさんと競うように写真を撮る。電車マニアらしきおにーさんも、そこに参戦。
写真を撮っているうちに、電車がやってくる時間が来る。
さよなら、尾道。車窓から、尾道水道がキラキラ輝くのを眺めつつ。
幸い電車はすべて着席でき、予定通り7時前には帰れました。