旧京都府庁 玄関・階段
ではふたたび、風景印収集ラリーが、洋風建築三昧にスライドしつつある堀川通に戻る。たしか京都府庁前に郵便局があるはずなんだけどなあ??
それにしても立派な府庁ではありませんか! ものすごい吸引力。
ちょっと庭先まで行ってみようかな? と思ったのがズブズブの始まり(笑)
ええっ!? 無料公開されているの!? それは・・・
えい、行っちゃえ!と、プランを大きく逸脱するはめに。
京都府庁旧本館は、明治37年(1904)12月20日に竣工。昭和46年まで京都府庁の本館として、また、現在も執務室や会議室として使用されている。創建時の姿をとどめ、現役の官公庁建物としては日本最古だとか。
玄関へのアプローチを回り込む。やっぱり近くで見るとスゴイわ!
中世ヨーロッパのルネサンス様式を採用したレンガ造りで、3連窓と上部の丸窓や屋根を飾る三角のペディメント、コリント式の柱などを備えている。レンガは建物の強度を保持するため、かなりの厚みがある。外壁は擬石モルタル塗りなので、一見レンガには見えないんだけど。
要所要所の花崗岩の飾りが凝っているのだ。
西洋建築における切妻屋根の、切妻側屋根下部と水平材に囲まれた三角形の部分は「ペディメント」というもの。日本建築でいえば「破風(はふ)」に相当する。公共施設の正面入り口に取り付けられ、正面性の強調の意味で使われることが多い。
下から見上げたら、こんな風にそびえていました。
玄関ポーチの屋根も、これでもかと、しかし上品に装飾されている。
玄関にやって来た! ヤァヤァヤァ!
飾りをつける場所を見いだす職人さんたちを、ふと思う。
右手の廊下。
正面の階段。踊り場からは左右に分かれる。
左に折れる階段。
正面の窓からは、光がたっぷりと入って来る。
踊り場の天井。
この大理石の手すりの装飾をみよ! 足にも見事な彫刻が!
ドアの上にもベディメントが。日常的に使うドアではなく、上客をお迎えするドア、うやうやしくお迎えいたします、という意味だ。格天井などに通じるものがある格式のあるものなのである。