国立で銭湯画 めでたしめでたし。

絵ができあがったからといって、そこで話は終わらない。

丸山先生は、けっこうな巨匠なんだけど、とてもきさくな方だった。古き良き時代の気さくな江戸っ子魂をお持ちなので、ちょっとうっとりしてしまう。なんていうか、その瞬間、その場所で生ききってる、というのか。なんのこだわりもなく、その日のやるべきことをやり、軽々と生きてらっしゃるというか。いいなあ、いいなあ。こんなに自分の中に余分なものを持たない感じの方って、ちょっと見当たらない。

当然、先生はモテモテで、自分の描いた富士山の絵を持って、丸山先生とツーショットで写真をおねだりする方続出だった。

で、私は写真も苦手だし、照れも遠慮もあるしで、普段はそういうことをしないんだけど、なぜかこの日は違った。出遅れてしまった感はあったが、先生とのツーショットをお願いしたのだ。もちろん先生は軽々と応じてくださるのだった。これって私にしたら、本当に珍しいことだった。丸山先生の不思議に軽い「ただものでない感」のせいです。たぶん「大人の一休さん」（Eテレでときどき放映されているショート番組のタイトル）は、丸山先生と気が合いそうな気がする。

丸山先生の個別指導もなんだか好きだったなあ。実際に説明しながら描いてくださるんだけど、そして実際に自分でやったらなかなかそのとおりにはできないのもわかっているんだけど、できないならできないなりにも、ベストを尽くしてみようじゃないか！と思えるんですよね。持ち上げる訳でも励ます訳でもなく、でもあたたかく正直に淡々と、人や作品に向きあう姿勢が、なんだか心地よかった。

話は前後するけど、私の斜め前にいらした、場を和ますおしゃべりで会場をあかるくされていた方を、終了後ギャラリーの店主さんが紹介してくださったのだけど、なんと彼女は私と同郷で、しばらくローカルな話で盛り上がってしまった（笑）　そういえば、東北旅のときもあったな、こういうの。しかも彼女の友達が私と同じ地域にいらっしゃるそうで、遊びにこられることもあるとか。ぜひ、旧・中主町にあるおしゃれな湖魚の店「びわこドーターズ」にお立寄りくださいね（車でないと難しいけど）。

BIWAKO DAUGHTERS | 琵琶湖の地産地消と産地直送にこだわった佃煮屋さん

終了後、別室で乾燥中の、昨日と今日の教室で描かれた作品たちを、一挙拝見する。

これがもう、面白いのなんの！　個性的であろうと奇をてらうわけでもないのに、普通に描いてもしっかり（うっかり？）個性がでてしまう！のを、まざまざと見せつけられた。描くのも面白かったが（すべてが終わったから言えるのかも・笑）、いろんな人たちの作品を見るのも、とても面白い。

この作品たちの展示は、後日東京・国立の『鳩の湯』で行われる。その後、ギャラリービブリオに巡回。詳しくは「銭湯もりあげた〜い」さんのメールより引用↓

『第２回　鳩乃湯富士山展』

伝説の銭湯絵師　丸山清人作品が壁面を飾る
国立唯一の銭湯「鳩乃湯」にて夢の師弟競演
平成29年5月に開催された「丸山清人銭湯画教室」の
受講生の完成作品を脱衣場にて
一挙展示いたします。

◎開催期間：
　　6月 8日（木）〜20日（火）“男湯”にて展示
　　6月21日（水）〜30日（金）“女湯”にて展示

　　※前半と後半で展示場所が変わりますので
　　　ご注意ください

◎時間：15:00〜24:00

◎会場：鳩乃湯（国立市東2-8-19）

◎入場料：作品観覧は無料ですが
　　　　　入浴料460円が必要です

◎イベントお知らせページ：
https://www.facebook.com/events/134033823814428/

※7月13日（木）〜18日（火）は
ギャラリー・ビブリオにて
『アンコール銭湯富士山親子展』開催

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

そうそう、一部の銭湯で期間限定販売されている「銭湯Ver.コップのふちこさん」も特別に販売されていたので、もちろん購入。ふちこさんの背景画は、当然「丸山清人画」です。

これについての情報は、「銭湯もりあげた〜い」さんのFBをご参照ください。

（まもなく販売終了です）https://m.facebook.com/1010moriage/