一橋大学 附属図書館
この威風堂々たる図書館は、1930(昭和5)年6月竣工。伊東忠太門下の文部省建築課設計陣の手による。
門下といえど、伊東忠太の息吹はそこここに。アーチと不思議な生き物たち。
肉眼ではわからなかったけど、カメラをズームすると、スクラッチタイルの様子も、鳥らしき生き物も確認できる。
入り口の上には、門番のようなペアの生き物たち。地獄の犬かしら?という不穏さだ。
ほとんどの窓や入り口はアーチになっているんだ。
そして、窓を分ける柱?などにも装飾が。
窓ガラスにも模様があるけれど、もしかすると内側から見たらステンドグラスになっているのかも?
デーモンっぽい顔のようにも見える装飾。灯りには角か生えている!?
ズームしてみました。やっぱりなんだか怪しげ。
図書館の入り口もアーチで、クリーム色の壁面が素敵。大理石をはめ込んであるのだろうか?
ドームになった天井から下がる灯りも、上品で素敵だ。素敵だけど、やはりツノ、もしくはトゲが(汗)
柱に、覗き見してるみたいな不審者を発見。
シンプルかつ上品な返却ポスト。伊東忠太氏は一見オーバーデコラティブなひとのように思えるけど、ちゃんと引き算もわきまえてる。返却ポストの舞台裏は大変な惨状なのだけど(できれば返却カウンターに返していただいた方が、本にとっては幸せ)、せめて表側だけでも凛とした佇まいでないとね。