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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

今は『1984』に近づいている。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

久々にリアルタイムな記事。

 

NHKラジオ第1は、Eテレ以上にぶっ飛んでいて面白い。金曜日の「すっぴん」の午前9時からある『高橋ヨシキのシネマストリップ』の映画解説が面白すぎるので、できるかぎり聴くようにしている。新しい映画だけでなく、古い映画の解説もあって、観たことのあるものなら「へええ〜へええ〜」と、マニアックな視点と深い考察に感心。


先週の分を遅ればせながら「聞き逃し配信」で聴いてみた。今回はジョージ・オーウェル原作の有名なディストピア近未来小説「1984」(1956年版)についての解説。


司会の高橋源一郎さんと、ヨシキさん二人が声を揃えて「こわいです!! とってもこわい!! 何の救いもない! とことん気が滅入る映画ですよね」と声をそろえる。「だって、ここで描かれている世界って、まさにですよ!」


 映画の中の世界は徹底的な管理社会。家族ですら信じられない相互監視社会。言葉も意味を改ざんされ、自由も個人のプライバシーも皆無。恋愛も禁止。常に戦争が起こっていて、政党は1個だけ。主人公の仕事は、政府の都合のいいように「歴史を書き直す」こと。
源一郎さんは、「この世界の『平和省』は戦争をやる部署なんだよね」

 

ヨシキさん。「権力は権力にしか興味がない。そして権力というのは、他人をふみつけることでね」。「どんな権力者も、自分の思うようにしたい。過去も未来も含めて世界を作り替えたいんですよね」。「権力っていうものは、放っておくと『1984』みたいになります」。


源一郎さん「この内容を身近に感じてしまって、本当にぞっとするよね。ヘイトスピーチとかテロ等準備罪と同じことが描かれてるんだよね」
最近ネットでは、「『1984』は警告の書であり、(政府のための)マニュアルではない」という笑えない笑い話がまわっているとか。


6月2日(金)までは聞き逃し配信で聴けますので、ぜひ↓ 下のリンクより5月26日(金)9時台「高橋ヨシキのシネマストリップ」を選択してください。

 

(青文字は現在確認できる「1984」的社会現象)

www.nhk.or.jp