三澤家は耐震工事中。
鈴木家向かいの井岡家は、屋号は油屋だけど、線香屋さんに商売替えされた。
こんにちはぁ〜。
ここに座りたくなる気持ちもわかるけど、歴史的建造物は取り扱い注意なのだ。
中から外を見たところ。
格子戸から、通行人に声をかけたりもできそう。線香の香りも届けられそう。でも江戸時代には、伽羅や白檀の香りは高嶺の花だったろうし、今みたいにバラやお茶の香りはないだろうし、仏壇用オンリーだったろうから、ちょっと抹香くさいかな。
さて、次に行ってみよう。瓦屋根つきの門がある。
内側は割合質素だけど、植え込みがきれい。
んん? しかし、この銀色の手すりのようなものは?
お子様たちに向けての案内で、耐震補強の工事中だと判明。
なんと! 民家の下半分がない!! 屋根は板張りで石の重しでごろごろだ!
これは貴重な光景だ! 解体工事中の民家を見学できるなんて! と大興奮状態。
しかし、こんなに大きな石が乗った屋根、初めて見ましたよ! 板葺き自体、見たことがないかも。でも確かにご近所にあったトタン屋根の家は、石が乗っていた記憶がある。
カッパのキャラクターは「みんカッパ棟梁」(脱力系シャレネームだ)というらしい。彼が免震や耐震などの説明をわかりやすく図解してくれている。
それぞれの良い点、悪い点などもピックアップしていて、わかりやすい。かな?
そもそも三澤さんは長野県の伊那で、もともとは組頭をしていた農家。江戸時代に宿場で薬屋さんをして成功したらしい。農家から薬屋へ。士農工商だから、身分的には下がるわけだけど、やはり農家よりずっと儲かったみたいね。
板葺きに乗る大きな石は、何度見てもダイナミックだ。
良材に恵まれている土地柄だから、茅葺きではなく、板葺きなんだね。
ううう〜ん! すごいなあ、この光景!! まさに空中楼閣。
裏門から退出。
裏側は、こんな風になっているんだ。ちょっとイギリスのパブみたい。チェンバーっていったっけ。
樋の先には、ビニールチューブが接続されて、水を逃がしてやる。
興奮のあまり写真を撮りまくる私。なんか、かっこいいんだもん!
足場には、資材や鉄筋がいっぱい。どうもご苦労さま、どうぞお気をつけて。
いや〜、すごいものを見せてもらいました〜!
興奮覚めやらず、振り返っては写真を撮る私。
少しアップダウンのある山の道を歩きます。道ばたには、いろんな石仏が並んでいた。