山門水源(やまかどすいげん)へ 近江塩津駅に驚愕!
たびたび民家園レポートが中断しちゃいますが、リアル6月14日のできごとを。
読書会の諸先輩方が口を揃えて、「今まで読書会の旅行の中でも、『山門水源』はすごく良かった!」とおっしゃっていた。私は行ったことがないのだが、滋賀県一の湿原であり、貴重な植物や昆虫が生息する豊かな自然の地らしい。う〜ん、行ってみたいな〜!と長らく思ってはいたのだが。
でも、まず『山門水源』って、どこにあるの?というアクセス以前の知識がない。と思っていたら、先輩がパンフをくださった。こういう外からのプッシュがあると、がぜん私はエンジンがかかる。
おまけに6月15日期限の米原までのキップが数枚残っていたので、この際、行ってみようか、とネットで検索してみた。『山門水源』
すると! なんとしたこと!!
★5月2日10時半頃、ツキノワグマが観察されました。入山にはご注意ください。
と、注意喚起の文字が!
クマかあ・・・それにマムシも出るらしい。そりゃあ、人里離れた山間部だもんなあ。一気に気持ちがしぼむ。団体ならともかく、お一人様で彼らに出会ってしまっては、ひとたまりもない。入山はちょっとなあ。
前夜はあきらめて、長浜の黒壁オルゴール館でオルゴールづくり体験でもするか・・・と予定を変更したくらいだ。
しかし、でかける1時間前に、あまりの天気のよさと、このチャンスを逃したら、一生行けないかもというそわそわした気持ちになり、180度方向転換した。出ました、逆転ホームラン級の私のきまぐれ。どうか、出るな、よるな、クマとマムシ!と、念を込めておく。H氏にも「出ないように祈って」と要請した。
終点の近江塩津駅まで直行の普通電車に乗って出発。東海道本線で米原まで。そこで列車の切り離しがあり、車両は4両になる。レールは北陸本線へ切り替え。
途中の虎姫駅前で、サラリーマン風グループのひとりが、「虎姫駅って、阪神タイガースファンの聖地なんです。○○さんもこの駅で降りて写真撮ったって言ってました」と、蘊蓄を傾ける。
へえええ〜初耳。寅年の年賀状のためにホームで「虎姫」看板の写真とる人がいる、っていうのは知ってたけど。虎ファンかどうかは定かではないが、彼らはぞろぞろと虎姫駅で降りていった。
向こうに青く見えるのが余呉湖。滋賀県の琵琶湖以外の湖。羽衣伝説のある神秘の湖。
手前は田植えが終わったばかりの時間差田んぼなので、まだ空が映る。
田んぼに空も、山も映る。
こちらは夏間近の青々とした田んぼ。
のびのびと、ひろびろと、山や稲田や麦畑が広がる。ときに、あぜ道の辻のどまんなかに、ルピナスが3本咲いている度肝をぬくような光景を見たり。静かな湖面の余呉湖を眺め、トンネルをいくつか抜けて山間を通り抜けたら、近江塩津駅に到着。
和風のりっぱな建物で、なんとウダツまであがっている。でも改札のない、ほぼ無人駅なのだ。窓口に人はいても、どうみてもJRの駅員さんではなかったし、ご自分のお仕事に没頭されていた。
駅を出たら、まさに駅しかないことに驚く。
バスのロータリーもなく、だたびゅんびゅん車が走リ抜ける車道。
遠目からは全くわからない、読むのが難しい駅看板。
もちろん駅には売店はなく、駅前にも見事になにもない。逆にすごい!
駅前で2時間に1本のバスを待つ。ときおり通り過ぎるトラックに帽子を飛ばされたりしながら待つ。10分遅れて、やっとバスがやってきた。