武蔵の国はイチハツがお好き?
またもや関東に戻り、今回はなんと地元、川崎市多摩地区の登戸だ。清宮家住宅。
民家園で一番古い民家だけど、この家の特徴はすぐわかる。
そうです、屋根です!
キャッチコピーも「棟に花が咲く民家園最古の家」だ。
さっきも見た「芝棟」だけど、ここでは花は「イチハツ」。 なにがなんでもイチハツ。
イチハツの語源は、アヤメ科の中で一番早く咲くという意味らしいが、実際はシャガよりも遅れるそうだ。昔は、大風を防ぐと信じられていたため、藁屋根に植えられたという。そういういわれがあったのか。
年中行事の展示も、中にあるみたい。でも「マンガアライ」って??
奥に横置きされているのが「マンガ」。田植えの道具である「まぐわ」のこと。この日は村人もお休み、道具たちはきれいに洗われ、蕎麦とお神酒をお供えされる。田植えの無事終了を感謝し、秋の豊作祈願も兼ねている。
素朴な信仰。謙虚だった村人たち。自然とともにある生活。
その近くにあったこれは?
これも民家園の貴重な展示物、薪小屋だ。
横から見たら、本当に掘建て小屋だ。家畜小屋にも見える。
そのむこうに見える不思議なお社は、なんだろう?
どうやら、お蚕さまの神様を祭った祠らしい。
へんなカタチの屋根だなあ?
でました、またもや芝棟! そしてイチハツ!
葉っぱは建材だ。
りっぱな彫り物があるらしいけれど、側面にあるのか判明しなかった。この辺りでは、マジ駆け足でみていたから、説明板もちゃかちゃかと読み飛ばしていたはず。
そろそろ足がきつくなって来たというのに、この上り階段! でもゆっくり上ってはいられない。まわりはほぼ外国の方ばかりだ。