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紙魚子の小部屋 はてな版

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

本堂と千手堂

外の臨時チケット売り場のサイドから見た本堂。また印象が違います。

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鬼瓦さんが、前のめりで威嚇している。

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もう一度本堂に戻り、縁側を回り込んでみた。縁側から桜越しの六角堂。

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鐘楼。その向こうの桜の影にはカップルがこっそり。このとき、私の後ろには、住職らしき方とお檀家さんらしき方が「ほのぼの会話」?をされていた。

「桜、きれいですなあ」「まだ咲き始めたばっかりやから、今週末くらいがピークの『かきいれ時』やろな」「かきいれどきですかー?」「わはははは」と、和やかなトークを繰り広げられていた。

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ところで「御開帳」とはいえ、実のところ粉河寺のご本尊、「千手千眼観音菩薩」は「絶対秘仏」で公開されたことがない。その極秘のご本尊は、本堂の内々陣(仏像を安置する場)の真下に埋められているそうだ。素焼きの入れ物に収められて、大きさは一寸八分(約5.4センチ)らしい。かなり小さいが、誰も見たことがないから真偽のほども不明である。

 

御開帳されるのは、絶対秘仏のレプリカである「お前立ち」である。その「お前立ち」ですら秘仏。「お前立ち」の観音様がご開帳されるというのも、なかなかの話だ。

 

暗いお内陣に入らせていいただくと、五色のヒモがお内陣内外に張られていたので、ヒモに触れて観音様と結縁する。暗くて詳細には拝見できなかったけど、小振りで美しいシルエットの観音様だった。

お内陣の裏手の廊下にも、いろんな仏さまなどがいらっしゃるし、徳川吉宗公が寄進されたという、左甚五郎・作「野荒らしの虎」も拝見できた。この虎は、夜な夜な抜け出して田畑を荒らし回り、人々を困らせたので、ついに目に釘を打たれてしまったという伝承があるので「野荒らしの虎」なのだ。なるほどイタズラっ子感に溢れている。

www.kinokuni-sanka.jp

本堂の授与品売り場で購入した「観音湯」。お風呂のもとではなく、生姜湯の素だ↓

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 本堂の西隣の「千手堂」にある「千手千眼観世音菩薩像」は、本堂の御前立に似た木彫像だと言われていて、これが特別に開帳されている。今回9年ぶりの御開帳。

 

 

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日頃は中に入れないが、今日は本堂と共通で700円。

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中央の祭壇に、千手千眼観世音菩薩像が鎮座している。写真は千手堂のパンフレットより。

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1m位の高さの千手千眼観世音菩薩像。小さいのに手の細部も見事。天井画も色鮮やか。

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織田信長豊臣秀吉紀州攻めに対抗した粉河衆。粉河寺も秀吉軍によって灰燼に帰したが、徳川の時代は御三家の一つ紀州藩菩提寺となり、手厚い保護を受けた。江戸時代中期から後期にかけて、現在の素晴らしい諸堂が完成したという。

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このとき、お堂には私以外にもうひとりおばさんがいらしたのだけど、その方が御朱印をいただいているのを見て、つい私も欲しくなってしまった。仁王さまのお姿も印になっている、御開帳のときだけいただける貴重な御朱印

 

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お堂を出たら、石段の上の神社が気になって行って見ることにした。「粉河産土神社(こかわうぶすなじんじゃ)」というらしい。

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 上から千手堂を見下ろす。屋根の宝珠が立派だ。

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上では、おじいさんとお孫さんのお嬢さんが桜を見に来ているだけ。おじいさんはお孫さんに自販機のジュースを買って上げてらした。

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こんないわくありげな岩が。

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おりしも今年は酉年だ。そのためか、大絵馬もまだ飾られている。

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孔雀? なぜ?と思ったのだが、そのときは深く考えずにスルー。今頃ここに孔雀が飼われていることを知る。えーん、見そびれてしまった〜。

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なかなかいかつい狛犬さんだが、鞠で遊んだり、

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子連れだったりする。

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ではそろそろ、粉河寺とはお別れだ。

 

本堂前

本堂の前には艶やかな桜がある。

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ご本尊のお告げによって植えられたという桜だった。とくに有名人のお手植えとかではないし、長命のご先祖は藤原を名乗っていたのに、子孫は湯浅を名乗っているというのも面白い。

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桜の枝に攻め込まれつつある六角堂。

f:id:simikonokobeya:20170421233726j:plain枝垂桜が美しく咲いている向こう側には、丈六堂がある。

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丈六堂の中には、もちろん丈六仏がおはします。

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では、本堂にあがらせていただきます。と思ったら、特別拝観券は、離れた場所の臨時に設置されたところで購入することになっているとか(汗)

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すごすごと段を折り、もう一度本堂から出る。そうだ、出たついでに写真を撮ろう。

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屋根は何層も重なって、贅沢なつくりだ。

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清少納言の『枕草子』194段には「寺は壺坂、笠置、法輪(中略)石山、粉川、志賀」とあり、『梁塵秘抄』に載せる今様には、「観音験(しるし)を見する寺、清水、石山、長谷の御山、粉河(後略)」とある(ウィキより)。清水寺石山寺長谷寺と並び称されるなんて、かなりの観音信仰を集めていたということだ。

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それなのに、今では近畿圏内にいる私も全く知らなかった。まるでノーマークだったのだ。和歌山は行動範囲の圏外だったこともあるにせよ。

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それにしても柱を支える上の部分の装飾が、すごいことになっている。

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この繊細な植物の飾り彫りが複数!

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手前の木鼻は例のごとく象さん。

中門には四天王、石庭に圧倒される。

中門をくぐるには、階段を登らねばならないのだ。

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重要文化財。門の内外には四天王が。持国天増長天広目天・多聞(たもん)天が四天王。

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そしてここは「紀州」なんだと実感。

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屋根のてっぺんからのぞいているのは?? これも珍しいなあ。 やはりなんか、紀州はもう文化圏が違うんだ、きっと。異文化に触れるのは楽しいなあ〜。

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四天王メンバーの皆さまたち、未だに見分けができません(悲)

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そして彼等が足蹴にしている邪鬼たち。彼等は個性的。ひたすら苦悶しつつ耐え忍ぶものあり、

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不屈の闘志で、隙あらば形勢逆転を狙い、決して希望を捨てないものあり、

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やけくその変顔するものあり、

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もはや無表情に到達したものあり。みんなちがって、みんないい。

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今日も仏教を守護しながら、邪鬼をふみつける四天王たち。

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中門をくぐれば、本堂まではまもなくだ。

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そうそう、このぎっしりと巨石が組まれた庭園が見たかったのよ!! 

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国の名勝に指定されてもいる。ちょっと他に例をみないよね。

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植栽とのバランスもばっちりだ。

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蘇鉄との不思議なエキゾシズム。

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葉のない裸木にもなぜか似合うのだ。

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蘇鉄、尾道でも見たなあ。平田玉蘊(ひらたぎょくうん)が蘇鉄好きだったから。この春は、蘇鉄付いてる。

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どんな木ともマッチしているけど、とんでもないものを見ている感覚もある不思議。

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それは安土桃山時代の生んだ、パワフルな感覚かもしれない。

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中門までは遠かった。

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  桜の向こうには御池坊(本坊)がある。

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枝垂桜には花がたくさん付いていたので、立ち止まり写真を撮る人、近づいて触れてみる人がちらほら。

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粉河寺童男堂の案内板。寺の縁起の中で、千手観音が童子に姿を変えて現れたことから、このお堂では童子を象った像を祀っている。

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お堂の前の天井 ↓ う〜ん、ぜひ中もみたいものであるが、

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でも普段は閉め切ってあり、見ることは出来ないのだ。

それでも一年に一度御開帳の機会があって、一年を締めくくる観音様の縁日、いわゆる「終わり観音」の日となる12月18日に行われる童男会(どうなんえ)

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御開帳の際には、童男大士だけでなく、壁画や格天井、特に欄間の飛天や極楽鳥の彫刻などは江戸時代前期の優れた作品として知られているらしいので、チェックを忘れずに。たぶん私は行く事はないと思うけど。H氏の誕生日だしね。

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お堂のとなりには、なぜか仏足石があった。そもそもインドから遠く離れた日本に、仏足石や仏舎利があることが、いつも不思議だ。

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それでもなかなか見る機会はないので、じっくりと拝見する。

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仏足石ということを示す石柱も立派。しかも2本も!

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「池より出現する」というと、あの「あなたの落としたのは、この金の斧ですか?」と人間の正直さをためす性悪な女神さまを思い出すが、ここにあらわれるのは、千手観音の化身である童男大士で、人間をためすようなことはせず、交換条件もなく病気を治してくれるお方なのだった。

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お堂の中の像は秘仏なので年に一度しかお会い出来ないが、こちらの池の前ではフランクにいつでもお会い出来る。いわゆる「お前立ち」のような存在なのかも。

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この池より出現されたのでした。

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しかし童男大士とは、世を忍ぶ仮の姿。しかしてその実態は、千手観音様だ!! ということで、童男大士の像のはるか後ろには、正体を露見されているお像がある。

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花灯窓かな? 

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建築装飾も、あまりみかけないようなディテールだった。木鼻の獅子はにんまりと愛嬌者。

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欄間の龍は、ヒゲが別素材!!

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柱の足元の、堂で覆った装飾部分に、立体のちいさな獅子が! かわいい!!

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野外で鎮座されている阿弥陀如来さま。庭園が非公開なのが、残念だ。

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視野を広げれば、こんなかんじでいらっしゃいます。

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その大きさは、↓でおわかりになるかと。居ごこち良さそうです。

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この石畳を歩いて行けば、中門にたどり着くはず。桜並木らしきものも垣間見える。

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ここで驚愕の剪定技術に遭遇する。

 

どおおお〜〜ん!!

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こんな形態というかテクニックというか、デザインというか・・・その大胆不敵さに、ただただ感心する。

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いや〜、度肝を抜かれました。

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桜を見て心を落ち着かせるのだ。

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はい、中門が見えて来ました。

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中門の前に、こんどは手水舎におどろく。

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 まず水盤が市の指定文化財だ。

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ああ、そういえば「粉河は鋳物で有名」って、つい最近知ったんだ。

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それにしても、この手水舎の不思議なオーラはなんだろうな。

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 これだ!! ↓ 水の動きをダイナミックな曲線で描いた瓦に、ハートが打ち抜かれていたのだ。

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 ここで、「すごいわー! すごいわ〜!」とひとりごとを言いながら、立ち尽くしていた記憶がある。客観的に見たら怪し過ぎる(汗)

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 ということで、いちいちビックリしたり感心したりしつつも、やっと中門へ。

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本堂は遠く、まだまだ大門あたり

ご神木、ということは、やっぱり神社がお出迎えなのかも。

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鳥居と比較しても、ご神木の大きさがわかる。ご神木に触ってパワーを分けていただく。

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 蘇鉄があちこちにあるのが、粉河寺らしい。

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 お堂には、手書きの天女♡

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わあ、こういうの好きなんだよ〜! 絵の上手い村人さんが描いたっぽいとこが、なんともいえない味がある。

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ちいさな質素なお堂は「善光寺」という扁額がかかっていた。善光寺の末寺なのかな。

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境内地図にも載ってないようなお堂にわくわくしつつ次なる場所に移動したら、どどお〜んと仁王門が出現。大門と呼ばれている威風堂々たる門だ。

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江戸中期の建築で、重要文化財

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赤門に映える緑字の扁額。デザインがポップだ。今風な感じなので、新しいものなのかも。

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仁王様は、前のめり気味。

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阿形さまは横からみると相当男前なのだが、正面からみたらそれほどでもなかったのは何故だろう? 正面デッサンが違っていたとか? 単に写真写りが悪いだけかな。

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金網がジャマしているけど、こちら吽形さまもなかなか♡

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・・・とにかく入ります。

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桜がチラホラ咲き。滋賀県は桜はまだ蕾だったので、ちょっと先取りのお得な気分。

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大門から中門の間には、いろんな種類の桜が目白押しだったけど、これが最初の桜。

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柔らかな青空に薄紅が映える映える!!

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では、まだまだ遠そうな本堂を目指す。川とともに道はカーブする。平日だけどまずまずのほどよい人出で、中高年の男女がのんびりと歩いている。観光客というより、近めの地元民が来ている感じか。

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彼等に混じって桜を愛でながら、ゆっくりと歩くことにする。

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「とんまか雛通り」を歩く。

お寿司屋さんを出てしばらく歩くと、ちいさなスーパーの外壁面に、無人野菜販売コーナーがあった。

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馬のイラストが目印だ。

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農家直売、しかも無農薬、そしてほぼ100円。

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もうお昼過ぎだから、めぼしいものは売り切れているらしい。

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究極の信用販売だ。電車の不正乗車はあっても、直売野菜の不正取引はしない、という空気感がある。

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そのあとにも、「粉河寺縁起絵巻」の案内版は続いていた。

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「とんまか雛通り」にふさわしい、ショウウインドウの飾り付け。これは昭和の雛人形っぽい。子どもの頃、見た感じの段飾り。(親元が?)裕福なおとなりの家には、こういうのがあった。わが家はゆで卵や折り紙のお雛様だったが、それはそれで充分満足していた。

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昔ながらの立派な日本家屋が出現。

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堂々たる商家の佇まいだ。

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しばらく行った先には、ナマコ風腰壁の蔵屋敷があった。かつては、よほど栄えた門前町だったことが偲ばれる。

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繊細な鶴の瓦が床しい。

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白壁の蔵のとなりには、

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装飾タイルがびっしりと張られたビルがあった。f:id:simikonokobeya:20170419092946j:plain

立派な建物が寂れている様子は、ちょっと物悲しい。

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さあ、聖地の結界へと渡る橋にたどり着いた。景観から浮き上がるほど赤いけど、たしか永源寺もこんな感じだった。

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向こうのこんもりとした杜が、粉河寺につづく神社なのかも。神仏習合の名残が濃厚そうだ。

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門前町には和菓子屋さんが付きもの。いかにも「お饅頭屋さん」的素朴さがうれしい。店内の半分は段飾りに占められているが、平素はここでお菓子を食べられるのかも。「笑顔堂」という屋号も、シンプルかつ昭和っぽくていい。

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粉河へ!

3月27日

ネットを流していて、ふと目に留まった月一の仏像巡礼コースの案内人は、なんと小嶋一郎先生! もちろんコースはそれぞれ素晴らしいんだけど、現地解散時間が遅すぎて参加はム リ(悲) 

 

それならと、せめて粉河寺への単独自力で和歌山までの日帰りコースを計画してみた。おりしも粉河寺では、ご本尊である千手観音様の、9年ぶりの御開帳も開催中ではないですか!! 調べてみた ら、早出遅着(8時〜18時 半)なおかつ和歌山3時間弱滞在なら、日帰りで行けることが判明した。ようし、ダッシュ参拝決行だ。もちろん青春18キップを利用。

www.kokawadera.org

 4月は用事があれこれあったけど、それらを済ませてから10日の月曜ギリギリというのも心配なので、その前の週の4日を「こじ開けて」行くことにする。

直線距離ならそう遠くもなさそうだけど、電車で行くなら一旦大阪まで出て、そこから和歌山を経由して奈良寄りの粉河へ入るのが、一番時短になるのだ。

 

4月4日

 

大阪駅から紀州路快速に乗り換えて、まずは和歌山へ。和歌山は初めて足を踏み入れる地なので、ワクワク。大阪環状線を通り、和歌山県に入ると山や渓谷の中に駅がある。

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「山中渓」。まさに山の中の渓谷だ。

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山間の村、という感じか。なんとなく中上健次を思い出す。そういえば、辻原登さんも和歌山出身だったっけ。

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紀伊まで来ました。

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和歌山駅で乗り換え。反対側にあるのは、和歌山電鐵の「うめぼし電車」。JR九州の「ななつ星」に対抗?しての「うめ星」とか(笑) ということで、「ななつ星」をデザインした水戸岡さんにデザインを依頼したのだとか。

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朝日新聞の記事によれば、

www.asahi.com

「内装は和風で高級感があるが、普通運賃だけで乗れる。広報担当者は『ななつ星の料金が高くて乗れない方は、ぜひこちらへ乗りに来て下さい』

ということだ。ああ、もっと中をしっかりのぞいておけばよかった!

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私は反対側のホームのロングシートのJR普通電車に乗車。

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それにしても車内アナウンスで、しばしば「目的地までのキップを購入してください」と流れるので、わざわざアナウンスせんとあかんほど、不正乗車多いの!?と驚く。駅構内のポスターも、不正乗車に関するものがあった。

 

のんびり30分ほど乗車し、粉河駅に到着。改札をくぐって、さらに驚く。

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小さい! 殺風景! 窓口にシャッターが降りてる!

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普通、改札の上には、次ののぼりやくだり電車の発車時刻が案内されているんだけど、それすらない。乗り場のボーム番号が書かれているのみ。第3セクターの無人駅のようだ。

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駅前の道をまっすぐ行けば粉河寺に到着するのだが、いきなり寄り道してしまった。

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Po-zkk( ポズック)という雑貨店を発見。ポップな色使いの雑貨が並んでいる。タイル張りがステキ。店内にある不思議な雑貨の数々が、私を呼び込む。

 ポズック雑貨店 - pozkk ページ!

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共同作業所を併設したお店なんだ! なるほど、だから手づくり感あふれた造りなんだ。店内のフローリング?の床も、昔の木造校舎を不器用にした感じで楽しい。玄関の土落としにもなるタイルも、いかにも「自分たちでしました!」感満載だ。

 

スタッフの方は、若く明るく元気な健常者のオネエさんで、にこやかに商品説明などもしてくださった。

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ここで、缶の再利用でつくったみたいな、ミャンマーの液体掬いを購入。これでH氏に梅酒を掬ってもらおう。

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「ポズック楽団といって、ちんどんやもしてるんですよ♫」。楽しそう〜。

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駅から粉河寺までの大通りは、「とんまか通り」というらしい。商店のショウウインドウなどで、雛人形をかざっているので、いまは期間限定で「雛通り」。

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等間隔に、このようなモニュメントがあり、国宝「粉河寺縁起絵巻」の場面を説明してある。

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粉河寺縁起絵巻」は、前半(二段)は、猟師の発願によって千手観音堂が建立された由来、後半(三段)は観音の化身が河内の長者の娘の病を癒し、それに感謝して一族皆出家して、粉河別当となったという霊験物語を描く。

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現在は、京都国立博物館に寄託されている。

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祭りの案内をはさみつつ。

 

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呉服屋さんの暖簾が、風にふくらんでいた。

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道半ばに、お昼ご飯を予定していたお寿司屋さんがある。「まる乕本店」の店内は、昭和のまま時が止まったような場所。他にお客は60代の2人連れ女性客のみ。とても静か。

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鮎寿司にするか海鮮チラシにするか、さんざん悩むも、鮎のあまりの高額さに涙をのんで海鮮チラシに決断をくだした。お吸い物付きで1080円。

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今食べ終わったばっかりだけど、あああ、タコ料理も美味しそう! 粉河はタコも名物なんだ。飾りに張られた竹にも模様が入っているところが凝っている。

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