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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

路地、神社、かわと。

昔の立派な小学校、もしくは役場のような建物っぽいと思ったら、やはり昭和初期に建てられた熊川村役場だったもの。 現在は歴史資料館となり、「宿場館」(若狭鯖街道資料館)と呼ばれている。こちらも前を通るだけ。 国選定の重要伝統的建造物群保存地区を…

まだまだ歩く。

飾りの瓦は、たぶん前の家のを使っているらしく、お洒落で品がある。 新しい家だけど、こんな竹と土の窓が! 上品なのにユーモラスな、私好みの意匠。なんだかおめでたい。 炎天下でなく、ちょうどいい具合に曇っていたので、大助かり。晴れていたら途中でバ…

街道をゆく!

茅葺き屋根だったこともあり火災の多い集落だったので、ことさら火事には神経を遣っていたにちがいない。 ガイドのおじさんは、火災のために歴史的な建物がすべて失われている事を嘆いておられた。翻れば、千年前の建物が残っているって、それだけで奇跡的な…

県境を越えて

興聖寺を後にして、朽木のレジャー施設「グリーンパーク想い出の森」内のレストランで、イワナの唐揚げがついたランチ。その後は、お土産を物色する。美味しくて有名な「鯖寿司」は、さすがの大人気。 流行ものや人気商品を意地でも外してしまうことがあると…

足利庭園

興聖寺の境内には、「旧秀隣寺庭園」がある。「興聖寺庭園」ではなくて、「秀隣寺」なのは、なぜに? 15世紀の頃、現在興聖寺があるこの場所には朽木氏の居館があった。ところが享禄元年(1528)、室町幕府12代将軍足利義晴が京都の兵乱を避け、朽木の地に身を…

興聖寺

山の中をバス移動。山の中を縫うように走り、谷川を見下ろし、それでも時たま「鯖寿司」の看板を見る。日常的な風景とあまりにかけ離れているので、もはやとんでもなく遠い場所に来たような気になる。 「足利庭園」「興聖寺」の大きな看板のある駐車場でバス…

葛川かや葺の家

少しだけバス移動して、次の目的地に到着。 茅葺きの家もいいけれど、周りの風景やアプローチも清々しく、よく手入れがされている。 青紅葉もきれい。 「葛川かや葺の家」は、茅葺きの民家を移築して、この地域で用いられていた生活用具が展示されている。 …

明王院本堂にて説明をきく。

中世から近世にかけて、葛川(=明王院)参籠を行った者は参籠札という卒塔婆形の木札を奉納することが習わしで、元久元年(1204年)銘のものを最古として、約500枚の参籠札が残されている。それらの中には足利義満や足利義尚、日野富子のような歴史上の著名…

明王院へ

赤い橋を渡り、 緑に埋もれながら、穏やかにまっすぐな道を進む。いにしえからの聖地っぽい厳かで清らな空気感にドキドキする。 魔除けに赤く塗られたお堂を横に見ながら、石段をあがる。 屋根の葺き方が珍しい。アルマジロの甲羅のよう。 石段をのぼりきれ…

地主神社

シンプルだからこそカッコいい鳥居。いかにも結界の入口といった風情だ。地主神社は、次に立ち寄る「明王院」の鎮守にあたる。 祭神は国常立命(くにとこたちのみこと)だが、この地の地主神である思古淵明神(しこぶちみょうじん)も祀られている。思古淵は…

比良と花折峠

傾斜する道に棚田を見つつ、山の中へ。ヤマボウシや栗の白い花が咲き、濃い緑に清らかに映える。大きな石がごろごろする谷川を、行儀よく並ぶ杉のスキマから見る。何度もトンネルをくぐる。白いトンネルのライトがぼんやりと壁面を照らし、そのちょっと不気…

今年の文学散歩もディープ企画。

15日の夏至も通り過ぎ、6月の3週目は近江八幡市にある各読書会メンバーの有志が集う、白洲正子シリーズ文学散歩の旅行があった。ちょうど「劇団☆新感線」の舞台をみてから1週間後の18日。前日まで仕事が混んでいて寝不足気味だけど、バタバタと元気に…

初!劇団☆新感線を観る。

娘のKちゃんが、人気劇団「大人計画」の舞台や、爆笑ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』などを観に行ってるのがうらやましくて、うらやましくて。 もし昼間公演のある舞台があったら、チケットとって!と5月にお願いしたら、「劇団☆新感線」のチ…

奈良にはおしめりがよく似合う。

しっかりと鑑真像と東山魁夷画伯の障壁画を見て、出口にある特設土産物売り場・・・いや特別公開記念品コーナーを物色する。もちろん私のことだから、探すのはウィットのある「おもしろ」なのだが、当然、ほぼ真面目なグッズばかりだ。 ここでは「販売員がお…

御影堂

さて、いよいよ今回のメインイベントである特別公開の御影堂へ。 鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、昭和46年から57年にかけて東山魁夷画伯が描かれた、鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められている。 「特別」なだけあって別料金。でもワ…

開山堂

石段を上がって「開山堂」へ。 有名な芭蕉の句碑が迎えてくれる。 鑑真大和上のお姿を写した「御身代わり像(おみがわりぞう)」が公開されているので、年3日の特別公開以外の日でも、とりあえずはみることができる。 早い話、鑑真大和上座像のレプリカがあ…

講堂

奈良時代につくられた国宝、講堂。入母屋造の本瓦葺だ。 平城宮の東朝集殿(ひがしちょうしゅうでん)を移築・改造したもので、開放的な空間になっている。天平時代、平城宮の面影をとどめる唯一の建築物としてきわめて貴重な存在。 内部には、本尊弥勒如来…

経蔵・宝蔵

礼堂の東側に並んで建つ経蔵(小さい方)と宝蔵。 ともに奈良時代の校倉造倉庫。写真の経蔵は、唐招提寺創建以前の新田部親王邸の米倉を改造したものといわれ、唐招提寺で最も古い建造物。というか日本最古!の校倉。 雨が激しくなって来た。 ↑となりの「礼…

礼堂

鼓楼の東にある南北に細長い建物は、重要文化財。 隣の鼓楼(舎利殿)に安置された仏舎利を礼拝するための堂として「礼堂(らいどう)」と呼ばれる。 礼堂内には清凉寺式釈迦如来立像(重要文化財)と日供舎利塔(重要文化財)を安置している。 木造釈迦如来…

鼓楼

「鼓楼」と呼ばれている国宝で、 金堂・講堂の東側に建つ。 小規模な楼造(2階建)の建物。 入母屋造、本瓦葺き。鎌倉時代・仁治元年(1240年)にできたもの。 西側の対称的位置に建つ鐘楼に対し「鼓楼」と称する。 しかし、この建物には太鼓ではなく、鑑真…

金堂に感動。

一目見るなり、わああ〜!奈良のお寺〜!天平建築〜!と大感動。れんくみさんと声を揃えて感嘆の連続。 この迫力ったら! 来て良かった!! 大屋根を飾る鴟尾(しび)が、シンプルなのに絶妙なポイントになり、インパクト抜群。 灯籠も傾斜した松があるのも…

ふたたび唐招提寺への道

店を出ると雨が降っていたので、傘をさしつつ歩く。 マンホールは鹿とナラノヤエザクラの模様。 普通の家の玄関先には、一対の鳩の瓦。 この道筋には、りっぱな門構えの普通のおうちが軒を連ねてました。いやどかんどかんと建っていたので、軒は連なってなか…

おひるはお蕎麦!

そんな歴史のぶあつい層を体現したような、土塀が続く道を歩くのは、とても楽しい。奈良は、そもそも空気自体にも「いにしえ」ののどかな気配が漂っているので、西ノ京のホームに降りた時点で、すでにテンションは高まっていたのだ。 この「奈良の空気」は、…

千年前のお方に会いに行く。

6月5日には、盟友れんくみさんと奈良は西ノ京に行った。千年以上前の人に会おうという私の長年の想いを叶えたかったからだ。ず〜っと見たかった鑑真像に、やっとお目通りできる。 唐招提寺では年に3日間だけ、鑑真像と東山魁夷画伯の襖絵が特別公開される…

「陶芸の森美術館」へ

うどん屋さんからは、またもや炎天下の上り坂が続く。看板の大きな地図を見れば、広い敷地内の一番奥の、山の上にある施設だった。車ならいい感じなんだろうけど、徒歩ではなかなか辛い。 もしやと思って入口にある事務所に立ち寄り、「最短距離を教えてくだ…

地獄でうどん屋。

いかにもな工房を発見。徳利が壁面を覆うお店だ。 ものすごくカッコいい!! 「古信楽資料館」か〜。「古信楽」という響きは、ものすごく魅力的だけど、今回はスルーだ、スルー・・・と自分に言い聞かせる↓ なにしろ、真昼の炎天下を歩くのだ。徒歩20分と…

神社に道草。

新宮神社の前を通りかかり、ちょっと寄り道。 入口の狛犬はもちろん陶器。ちょっとマンガチック。 参道を入ってみる。 拝殿前にも狛犬。 こちらは苔むして、ちょっと風格がある。 こういう顔の怪獣がいたような気がする。 本殿の前には、石の古い狛犬が鎮座…

信楽を歩く。

信楽は陶芸のまちである。陶芸といっても種々様々なものが作られているのだが、戸外では、いやというほど「信楽の狸」が並んでいる。 ちなみに「カエル」も、「無事帰る」という洒落でタヌキに次ぐ定番品。最近はシーサーに押され気味とはいえ、縁起物の置き…

信楽高原鉄道に乗る。

山口さんの講演会の3日前、5月27日。瞬間的に思いついて、信楽で開催されている「リサ・ラーソン展」へ行った。アクセスは不便を承知で電車。残念ながら、その日は点検日で「マイキー・トレイン」ではないが、まあいいか。 草津線で草津から貴生川までJR…

リアル山口晃さんを見て聴いて。

なかなかブログ更新ができず、申し訳ないです。とりあえず山口晃さんの講演の話を少しだけ。 さて、先日行った山口晃さんのトーク風景が、ボーダレス・アートミュージアムNOMAさんのFBにて拝見できます↓ https://www.facebook.com/museumnoma/posts/11270600…