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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

初!劇団☆新感線を観る。

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 娘のKちゃんが、人気劇団「大人計画」の舞台や、爆笑ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』などを観に行ってるのがうらやましくて、うらやましくて。  もし昼間公演のある舞台があったら、チケットとって!と5月にお願いしたら、「劇団☆新感線」のチケットをキープしてくれた。「劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり」と銘打たれた『五右衛門vs轟天』のチケットだ。  田舎育ちの田舎暮らしだから、いままで舞台を観る機会がとても少なかった。だから舞台へのハングリー感はハンパない(笑) 1ヶ月以上前から、ワクワクドキドキ。楽しみでたのしみで。これはある意味、幸せな事。  でも「オールスターチャンピオンまつり」と銘打たれているのは、ダテじゃない。「劇団☆新感線」のシリーズ化した舞台を混成し、お馴染みのキャラクターたちが勢揃いした「ネタもの」と言われる舞台なので、はたして初見の私がついていけるのか、笑いの下敷きになるものを理解できるのか、という部分で一抹の不安があったのも確か。爆笑の渦に乗り遅れるほど、クヤシく悲しいことはない。  6月11日当日、浮き浮きと大阪駅大阪環状線外回りに乗り換え、法螺貝の発車音が流れる「大阪城公園駅」に降り立った。  改札を出たら、「これでもかっ!」と駅内の四方に意匠が。おそるべき大阪のホスピタリティ。  なんと司馬遼太郎さんの筆跡で、開業祝いの詩を写した陶板が!    大阪城ホールを横に見て橋を渡る。大阪は水の都を実感。橋の上からラップング電車を眺める。  次いで、劇場「シアターBRAVA」向かいの「ホテルニューオオタニ大阪」内の蕎麦屋さんで蕎麦定食を注文し腹ごしらえ。(普通の食堂やレストランが近くに見当たらず、選択肢がなかった・汗)  笑うとお腹がすくはず。ここはしっかり食べておかないと。始まる前から、もう笑う気満々なのだ。お蕎麦も紫蘇ゴハンも美味しかったので、よしとする。  少し早めに劇場に入り、事前に予習をしておこうと、100ページにわたるパンフレットを購入。2階の最前列というグッドな席に座り、主なキャラクターのアウトラインをインプットする。舞台が見渡せるいい席だ。  幕が上がり・・・いや、幕なんてない! 最初から開いていた。ガンガンと音楽が鳴り響き(そうなのだ、ロックミュージカルだ!)、ねぶた祭のようなハリボテの山車?が動き、お祭感が盛り上がる。いきなり世界征服を企む悪の組織が出て来て、各キャラクターの紹介が疾走する。いきなり5人も覚えられんわ〜! まあ全員濃すぎるキャラだけど〜!(たぶん知ってる人には、おなじみのキャラなのだろう)  舞台上だけでなく、舞台のバックに映像や文章までがでてくるので、目が忙しい忙しい! でもその映像が面白すぎるので、見逃すわけにはいかないのだ。   そして息をもつかせぬ面白さ!! なあんだ「わからなかったら」「笑えなかったら」なんて、全然杞憂だった。それどころかR50のスタッフが多いせいか、ネタがR50にビンゴ! 「ブルセラショップ」って、うちの娘知らないし(いや、知らなくていいっ・笑) いつしか前のめりになって、すぐさま没頭! 疾走する笑い、ぎっしりすぎるネタ・オン・ネタ、続出する濃過ぎるキャラクターたちが、踊る、歌う、走る。チャンバラがあり、階段を駆け上がり(人形が)落下する。サービス精神の権化のような内容。(ただし「ためになる」「感動的な」「いい話」は、ほぼない!ひたすら役者の皆さんは、「笑いの神」に身を奉じていた)  休憩をはさんで3時間20分もあるのに、飽きる瞬間がまったくないのが素晴らしい。濃密な科白と、全身全霊でバカをしまくるキャスト。きわめて高度な演技力と全力疾走の体力勝負で、とことんバカなことをやりまくる人たち。  そんな舞台を見て笑いまくると、しっかり肩のチカラが抜ける。そして「ああ人間って本来はこんなに元気なんだ!」とびっくりする。舞台を見て2日間は、ホントにしっかり元気だった。笑うとカラダにいいっていうのを、ものすごく実感した、初体験テイストの舞台。また観に行きたい!!