「文学のこみち」をくだる。
以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。
山のような石碑があったので、すべてを紹介するのはムリ。ということで、抜粋して
一部をお届けします。
そうそう、こんなのどかな感じでしたよ、下山するときの風景はね。
松の下を潜り、石の間を抜ける、らくちんトレイル。でも登って来る人たちは、さすがにゼーゼーハーハーだった。まだこのあたりは山頂近くだから、ずいぶん登って来た後だもんね、当然。
風光も明媚。
『東海道中膝栗毛』の作者だけに、彼も旅が好きだったのかも。それとも続編のための取材旅行?
彼は日本初の職業作家らしい。『東海道中膝栗毛』が大ベストセラーになり、流行作家になってしまったのだ。彼担当の蔦屋の編集さん?が、原稿ができるのを隣で待っていたというウワサもある。
ちょっとした岩場にさしかかる。
このスキマをくぐり抜けろということか。
案外、大丈夫。
うまい! さすが神様ですね。
この見晴らしのいい一等地にある石碑は、
もちろん、林芙美子先生だ。そりゃもう、ここでなきゃね。
「海が見えた、海がみえる」。リズミカルで、切ないほどの郷愁だ。
次なる俳句は、児童文学のひと。
巌谷小波先生。「大屋根は みな寺にして 風薫る」
やっと千光寺までやってきたようだ。