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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

長江町街歩き

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

梶山時計店。ここもロケ地巡りのポイントなのだ。

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時をかける少女』の「日乃出堂」のモデルになった場所。

大きな看板時計は1971年製の初代の手作りで、タイムリープで時間を遡る演出に使われた。彼女が過去に遡るとき、時計の針が逆回転するのだ。ちょっとシュールで、不思議な風景になっている。

 

これ↓はロケ地とは何の関係もないけれど、個人的にツボだったので。「パンチ&パーマ」という軒先の案内や、赤文字の「パーマ」の下に、白文字で「パンチパーマ」とわざわざ書かれている。こんなにパンチパーマをフィーチャーしている床屋さんって、初めて見た。

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角の家には、ときどき目を惹くところがある。どこがどうとは言えないんだけど。

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路地の間から垣間見える感じがグッと来る、トタン葺きの家。

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蔵付きのお屋敷で、虫籠窓の下にシャッターが降りているのが斬新だ。

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この山の斜面に家が連なっているのが、なんとも目新しい。日々生活されている地元の方は、大変だろうなあ。

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と考えて歩いている内に、長江郵便局に到着し、風景印をいただき、昨夜の絵葉書を風景印付きで投函する。とても親切にしていただき、風景印もきれいに押していただけた。

郵便局の向かいにあるのが、次の目的地「長江小学校」だ。しかし、この小学校も、ずいぶんたくさんの階段を上がって行かねばならない。尾道で生活するためには、足腰を鍛えねばならないからだろうか。この時点で、へばってきていた私には、少々堪えた。

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長江小学校は、『時をかける少女』で、主人公・和子の通う高校として使われた。今更ながらだけど、スタッフのみなさま、ご苦労様です!とつくづく思う。

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だって階段に次ぐ階段だもの。これを子ども時代に体験していれば、尾道暮らしなんのその、となるのかも。

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それでも、やはり見晴らしは抜群だ。

 

小学校の門扉まで行って引き返し、今度は「福善寺」を目指す。

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ああ、またもや石段が・・・(悲) 勘弁してくださいよ〜(泣)
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天正元年(1573)行栄法印の開基。

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苦労して登った甲斐あって、山門は立派なものだった。思わず連続でシャッターを切る。頭上には龍。ヒゲには着色までしてあり、金色の珠を握りしめる凝ったつくりだ。

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両側には獅子の透かし彫り。獅子の周囲の唐草模様も緻密だ。木鼻の獅子が、なにげにタレ目なのも楽しい。

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扉にはJALのマークをパクったような鶴の意匠。いやパクったのはJALの方か。

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この山門は、「ええもんは福善寺」といわれるほど尾道の名物であり、地元の自慢である。

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では、中に入ってみよう。

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境内は、中世の山城「丹花城」跡になっている。

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境内には入れるが、寺院の中には入れない。でも縁側の天井は市松模様で、しかもマス目に絵が施されているようだ。

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裏山の墓地には、城主の親子の墓とされる「石造五輪塔(市重文)」があるらしいが、お彼岸の準備で檀家さんたちが集ってらしたので、パス。

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ここにも平田玉蘊の襖絵があるので、彼女の好きな蘇鉄がわんさとあった。玉蘊ゆかりの場所には蘇鉄あり。あの世とこの世があたたかく繋がっている。

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眺めも格別。

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ほんとは西國寺まで行こうと思っていたけど、そろそろ11時になるので、そんな無茶はやめて、ロケ地のメイン中のメインを最後にしておこうか。

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映画『転校生』で、男女の高校生が入れ替わる場面の階段がある「御袖天満宮」へ!

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実はこの場所から見えるほどすぐそこあるのだが、行き方がわからない。境内の檀家さんらしき方に訊いてみた。

「この階段をもう一回降りて、右手の路地を歩いて、次の階段を上がってください」とのこと(汗) 

 また階段か・・・もうこれ、尾道旅の宿命だね。