尾道拾遺
尾道本通りにあった文房具屋さんのことを書き忘れていた。1日目のことである。
どこに出かけても、個人商店の文房具屋さんを見かけたら、ついふらふらと入ってしまう。尾道でも同様だ。昔ながらの、ファンシー系でない文房具屋さんね。
そこは、上品な中年の奥さまと上品なおばあさまが店を守ってらした。京都の鳩居堂にありそうなポチ袋とか便箋とかがある。ちょっとユーモラスな猫シールなんかも。「これとか、素敵でしょう?」とセールストークでなく、心底うっとりとお気に入りの封筒などをおすすめしてくださる奥さま。富士山のかっこいいポチ袋を買うと、「これにいっぱいお小遣い入れてあげや!」と間合いよくツッコんでくださるおばあさま。
お会計の間、そのおばあさまが、「尾道のどこがいいんですか?」と不思議そうに訊かれた。住んでる人には不思議に思えるだろうなあ、と私も思う。坂ばっかりで不便だし、あがったり降りたりしてしんどいし、ボロい家もそこかしこにあるし、昔の栄光今何処って感じだし。
とはいえ旅行者にすれば、尾道は徒歩でコンパクトに回れるのがいい。お寺もまわりきれないくらいある。景色もきれいだし、懐かしいモノがいっぱいだし、海も山もある。ちょっと他にはない希有な街だ。と尾道旅を終えた今なら言えるが、そのときには、「映画を見て、その風景に憧れて」としか言えなかった。
そして、帰りに「蒲鉾屋」さんに立ち寄れなかったのが、痛恨の極み。本通りのお店を見過ごしてしまったらしく、もう一度引き返すには、時間が足りなかったのが残念。帰りに行きますってお店のオネエさんにいったのに、不履行に終わり申し訳ない。
で、ホテルで夜間にお便りを書いた尾道の「猫絵葉書」がこれ(手元にある分)↓
これは千光寺公園のお土産屋さんでみつけて、ごっそり買ったけど、ほかのところでは見かけなかった。もしこれ欲しい!とお考えの方は、ロープウェイで山頂まで行ったときに購入することをおススメしたい。
一方、風景印はこちらの6点↓
尾道駅のそばにある「しまなみ局」からスタート↑ 林芙美子像を前面にデザイン。
次は西御所局で、局員のおじさんが、「ここは港で栄えたから北前船と尾道大橋が図案です」と説明してくださった↓
栗原局で「ガウディハウス」の場所をたずねたところ、局員さんがご存知なく、わざわざ地図をひろげて探してくださった。栗原局は駅裏だったので、「ガウディハウス」から一番近いと思ったのだけど、お手間をとらせてすみませんでした↑
本通りの中にあった「尾道局」は、やはりロープウェイが入ったデザイン↑
1日目のロープウェイに乗る前に行った久保町局のオネエさんは、とても優しく親切だった。ロープウェイ乗り場の道順を、的確に教えてくださった↓
唯一2日目に押してもらった長江局。ここで絵葉書も投函。小さな局で、とてもフランクに話しかけてくださった↑
そして風景印巡りに欠かせないアイテム、郵便局地図↓ 事前にネットで調べてプリントアウト(スマホじゃないので、持ち歩きのネット環境がないのです)
ご当地フォルムカードも購入。お好み焼きや牡蠣やレモンもあったけど、やっぱりコレ、「しゃもじ withカープ坊や(広島県)」
広島カープの応援グッズとして知られるしゃもじ。しゃもじは広島を代表する観光地・宮島の名産品で「勝ちを召し取る(飯取る)」という意味で使われたとか。
ラストに駅スタンプも。ちゃんとスタンプ専用用紙も設置されていた。