南山城の仏に会いに行く。
以前、京博でステキな「南山城の仏たち」をみたことがある。
紙魚子の小部屋 パート2(2009秋〜) - 2014年5月17日の記事一覧
これは、いずれホームのお寺までいかねば、と思っていた。でも「いずれ」っていつだ?とばかりに、ずるずると日々を重ねてしまった。
ところが、先日京都に行った折りに、必ず立ち寄る観光案内のパンフレットケースに、南山城の寺院の特別公開(御開帳)やボンネットバスで行くツアーなどのパンフレットを見つけた。浄瑠璃寺の吉祥天がババーン!と表紙になっているので、思わず手に取ってしまったのだ。とりあえず持って帰り、家で熟読する。
最初はバスツアーで・・・と軟弱に考えてしまったが、そのプランによれば各寺院には、それぞれ30分しか滞在できないことが判明。
30分・・・それは却下せざるをえない。これは自力で行くしか無いだろう。たとえ苦肉の策で一部タクシーを使っても。(急な坂道があるらしいので。タクシーを使うなんて負けじゃないか・・・と思っていたけど、いやいや、大正解でしたよ。料金も千円ちょっとだし)
京都だけど奈良にほど近い木津川市加茂町なので、さすがに遠い。それでも短い御開帳期間に予定をねじこんだ。ホームの寺院内で見る仏さまたちは、ゆるりと寛がれているのかも。
今回もバスの本数の少ないわびしい場所なので、計画的に行動せねば!(もちろん実際は自分のいつもの気まぐれに裏切られたのだけど、最終的な帳尻は合ったから、よし)
先ずは京都まで。そこで電車を乗り換え、30分強の電車の旅をして木津まで。もう一度電車を乗り換えて6分で加茂に到着。トータルで1時間半ほどだ。
という予定だったのに、木津での乗り換えで、中途半端に時間があったので、途中下車し徒歩で行ける郵便局へ行き、風景印をせしめた(場所と風景印の有無は予習済み)。
ついでのマンホール蓋の、木津川上荷舟のデザインも。
しかし、中途半端な時間なのにダッシュもせず、のんびり歩いていたので、当然のことながら電車を2本見送ることになった(汗)
仕方ない、駅の写真でも撮るか。ぱちり。
しかし、斬新なデザインだ。この流線型は、木津川の流れをイメージしてあるらしい。また、木材の流通で栄えた町の歴史を表すため、随所に木目調のデザインを取り入れている。(木津駅のWikiより)
ここで早くも30分のロスだ。
でも当初は最初のターゲット「海住山寺」へのアクセスとして、バスと徒歩の山登りで短くても45分かかる計算だったから、タクシーで10分程度で行けるとして、予定を凌駕する時間に到着できる。実際のところ、駅前のタクシーは出払っており、電話で呼ばなければならなかったので、待ち時間を含めると、トントンかもしれない。
海住山寺までの山道は、急なんてもんじゃなかった。
途中は車が1台がやっとの細い道だし、少し広くなったかと思えば、タクシーの中から見るだけでもドキドキするようなヘアピンカーブだ。ヘアピンというからには、S字ではなくU字である。
それも急勾配のカーブだから、歩きも辛いが、車でも怖いくらいだった。
帰りは徒歩だったが、途中30代くらいのお兄さんが、大汗をかき大苦戦で登って来られたのを見て、やはりタクシーは正解だったと思い知った。
キレイな壁のつづく入口だ。
いよいよ境内に。