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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

浄瑠璃寺・三重塔

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境内は、樹木や草花で地面を覆われていた。青紅葉もそっと影を落としていた。f:id:simikonokobeya:20170512160219j:plain

ちいさな鐘楼の横には、オオデマリが満開。緑したたるとは、このことだ。

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これは、ええと、ツリガネニンジンかな。人気のない小径にひっそりと咲く可憐な花だ。蕗もなにげに生えてます。

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寺号は、三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「瑠璃光浄土」からきているそうだ。

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池のぐるりに建物がある。

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亀も浄土の池でのんびり甲羅干し。

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三重塔まで、石段をあがる。

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足元には、鮮やかな紫色のスミレが!

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三重塔は国宝。来る人来る人、ガンガン写真を撮る。

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赤い建物が、緑に映えていた。『浄瑠璃寺流記事』によると1178年(治承2年)、京都の一条大宮から移建したと言われている。初層内部に柱がないのが特徴。心柱は初層の天井から立てられている。

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こちらの水煙も、昭和のモダンなお宅の、スチールの透かし扉みたいなデザインだ。洋風でかわいい。

 

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日陰を好む花なので、ひっそりと、たくましく。

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赤VS緑。ここでは赤が優勢。

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しかし緑も負けてはいない。拮抗してまいりました!

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塔の正面のお供え。外に仏具があるのも珍しい。

 

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では、これから彼岸へ。毛筆っぽいのに、今風の丸みのある字体がかわいい。

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藤原時代って、いつよ?! と高校では世界史選択だった私は混乱。

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平安時代の後期、遣唐使が廃止(894年)されて以降、摂関藤原氏を中心とする、国風文化の進んだ時代らしい。唐風からの脱皮、浄土教の発展、神仏習合の思想が芽生えた頃、などなど。なるほど、末法思想に伴い浄土信仰が流行した時代だね。

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おお、緑のなかから覗いている塔も、なかなかいいぞ。

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