秋田に戻る。
時間ギリギリにタクシー乗り場に急ぐ。
行きとは違う運転手さんで、わりとフツーのオジサンだった。
「秋田のひとはキレイですよねえ!色白だし」というと、
「日照時間が少ないから、やっぱりメラニン色素ができにくいんでしょうねえ。秋田出身でも、U館M子さんみたいな方もいらっしゃるし」
「やっぱりリアルななまはげはすごい迫力ですねえ」というと、
「けど、私らの子どもの頃は、こんなもんじゃないです。ずいぶん穏やかになりました。まあ、パワハラとか、いろいろいわれちゃうので、大人しくなっちゃうんですよね」 なるほど、全国的に祭りが沈静化しているけど、なまはげも例外ではないか。
シャトルタクシーとJRは乗り継ぎ調整しているので、男鹿駅に着いて、改札がオープンしたらホームへ。改札前の床も、なまはげで歓迎してくれていたんだ。
さらば、男鹿駅。さらば、なまはげ。・・・いや、なまはげには、まだ「さよなら」はいわない。
ところで、「手歯止め」って、なんなんだろう?
電車からの風景は、どんどん黄昏れて行き、秋田駅に到着した18時には、とっぷりと日が暮れていた。
コインロッカーから荷物を出して、駅ビルのお土産売り場を少しだけ徘徊する。ずっと以前、日経新聞で見かけた「なまはげもろこし」を発見して、おおよろこび。
記事では東京の東北アンテナショップにある、とあったので、機会があれば・・・と思っていたが、まさか本場の秋田で買える日が来るなんて!袋が手のひらサイズなので、ほんとに小振り。「お菓子だからこわくない」というコピーもかわいい。
駅近なのに、3人くらいに道を訊いて、やっとたどり着いた今晩のホテルは、できたてのピカピカで最新式。受付のお姉さんも、CAのようにキレイでかっこいい。
受付でカードキーを貰って、それをチェックインする機械に入れて、宿泊料金を入れると、初めてキーとして使えるらしい。受付で「広いお部屋にグレードアップしてありますから」とおっしゃっていたけど・・・?
えええ〜っ!? 今回は2食付けて、シングルで、それもスペシャルプライスで、なんと! 1万2千円だったのに、ツインではないですか〜!
どんなに寝相が悪くても大丈夫だよ。前回、盛岡のホテルのシングルは、キャリーバッグを開くスペースがなくて苦労したけど、今回はラクラクだな。
ホテルの晩ご飯は、駅近辺のお食事処6カ所から選ぶタイプ。2千円のお食事券付きなのだ。ということで、すでに予約済みの「秋田を堪能できる」という「かまくらの郷」へ、直行だ。