国立で銭湯画 そもそも
イベントはふつう、土日にある。だから土日仕事人の私には、イベントは縁のないものとあきらめていた。イベント情報は、自分には関わりのねえことでござんす、というスタンスで読んでいたのだ。
それがなんと、月曜に開催される、というイベント情報を得た。図書館関係者はもとより、博物館、美容院関係者にも朗報である。しかも、それは去年から私が注目していた銭湯背景画、ペンキで富士山を描くというもの。ご指導くださるのは、なんと銭湯背景画の巨匠、丸山清人師である!
なにも考えてなかった。というか、何の迷いもなかった。一人会議すらせずに参加決定。これは神様が「行けー!」とおっしゃっているとしか思えない。ほぼ無意識に参加を申し込む。東京といえど、東北に行くよりは、はるかに近いじゃないか。
銭湯画の説明をすっとばしてしまったが、銭湯の壁には、富士山の絵が定番である。銭湯の富士山の絵=銭湯背景画界の巨匠、丸山清人師が 直接指導してくださるのだ! しかも開催場所は、国立市の「ギャラリービブリオ」である。「ギャラリービブリオ」は長年のネット友達が店主だから、ほぼ1年以上ぶりにお会いできる。しかも今回でお会いするのはたった3回目だ。去年の東京旅では、ちょうど中野ブロードウェイで丸山師が個展をされているのを店主さんに教えてもらい、見に行った。これは去年の1月から始まっていたことなのだ。
それに自宅を銭湯化!?するチャンス到来だ。すでに10年以上前から、それらしき暖簾はかかっている。私が15年ほど前、娘の誕生日プレゼントに買ったものだ。彼女が欲しかったのは、むろん風呂屋の暖簾ではなく、「にゃんにゃんにゃんこ」(サンリオのライバル、サンエックスキャラクター)のおふろセットとしてだったのだが。
しかし、いくらなんでもこれだけのために、新幹線で東京まで行くのはもったいない。
去年の東京行きでは、残念ながらお会いできなかった、町田に引っ越した10年ぶり以上になる読書会友達に会おう。ネットで出発10日前くらいに偶然見つけた川崎の「日本民家園」や20年近く憧れ続けているドイツ菓子の名店「リリエンベルグ」、鶴川にある旧・白須次郎・正子邸「武相荘」、最近FB友達に教えてもらった、町田の「市民文学館」で開催中の「本の雑誌厄除け展」にも行ってみるぞ! てんこ盛りのプランが完成した。
こうして、膨れ上がった2泊3日の旅が始まったのである。
さて、22日は朝から新幹線に飛び乗り東京へ。お天気がいいので、新幹線からナマの富士山が見られるはず、と思いきや、すっぽり雲の中だった。微かにてっぺんが垣間見える瞬間があるくらい。残念。
東京についたら中央線に乗車する。東京23区をすっ飛ばし、目的地の国立も通り過ぎて(特別快速だったので停車しない)、宿泊先の立川のホテルの場所確認のため下見をし、ついでに大きい荷物を預かってもらう。
一駅となりの国立に戻り、去年も行った「ロージナ茶房」にてお昼ご飯。季節感のある「えんどう豆とホタテ貝のパスタ」をチョイス。量もちょうどよくて(ウエイトレスさんによれば、このお店にしては盛りが少なめとおっしゃったので、レギュラーサイズのまま注文)、グリーンピースの香りも清々しくて、美味しかった。
さあ、腹ごしらえもできて、いざ出陣だ。