ドラマに共感
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『龍馬伝』では、勝麟太郎に心酔し「海軍をつくろう!」と自分の生きる道を見いだして邁進していた龍馬が、海軍操練所がなくなって生きる目的や夢が潰えてしまった。そんな龍馬に、古くもない過去の自分を重ね合わせて、深く共感。
でも先週の土曜の『ゲゲゲの女房』では、「自分をかわいそうがるのは、つまらんことです」という水木先生の名言にも、深く共感した。
20代の頃には、ずいぶんと自分をかわいそうがっていたが、その倍生きてみると、それが「つまらんこと」だというのは、なんとなく判って来る。
頭ではわかっていつつも、まあつい、自分をかわいそうがってしまうことはやっぱりある。だけど、かわいそうがってしまったその後には「ま、でも、それはちょっと横に置いといて」と思えるくらいにはなったかもしれない。まだまだ水木先生のようには、きれいに割り切れないけれど、60くらいになったらもうちょっと出来るようになるかもしれない。そんな希望的観測で、未来の自分を想定するのは楽しい。
そうだ。絶望も挫折もひとつの貴重な体験だ。それは自分の中でパワフルな財産になりうるのだ、と『龍馬伝』を見ていて、なんとなく思ったのでした。