以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

大河の最終回?

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 昨日はさんざんNHKを持ち上げてしまったが、今日はそういうわけにはいかない。昨夜の大河ドラマ『江』の最終回をみて、洒落ではないが「え?」とのけぞった。

 昨日のETV特集の「海のホットスポットを追う」をみて、海底にお住まいの値段は高いがおいしい生き物や、サカナの内蔵(白子やタラコやイクラ)について躊躇する事態になったから、逆ギレした訳ではない。

 たぶんレイチェル・カーソンの『沈黙の春』(もしくは有吉佐和子さんの『複合汚染』)を読んだことがある人なら、海洋汚染については(原発の知識はなくても)おおよその予測はしていただろう。とはいえ岡野先生(ご高齢なのに、毎回手作りの線量計機を持参されるカッコイイ博士だ)から具体的な放射線量の数値を示され、大落胆には違いないのだが。

 いや、今日はそう言う話ではなく。大河ドラマの『江』の最終回だ。

 「隠し子」を巡っての夫婦の諍い(浮気をめぐる痴話げんか)は、なんだか妙にリアリティがあった。あのとげとげしくも取りつく島のない妻の言葉に(女の側からみたら当然の仕打ちだが)、「『あるある!!』感」極まって、秀忠に同情を禁じ得なかった殿方が多数いらっしゃるに違いない。それほどまでに現実に肉薄するシーンだけど、なにしろ「大河の最終回」だ。浮気をめぐる諍いが契機となり、大奥ができました〜という筋立ては、なんだか最終回としては納まりが悪い気がする。

 それから江の秀忠に対するベタベタ感と、いままでの江というさばさばしたキャラとが、ものすごくアンバランス。

 もしかして経年によりキャラが変化したのか?とも思ったが、江はラストでさばさばと馬を駆っている。まるで暴れん坊将軍のオープニングのように。それもなぜか死んだ母、お市の方も一緒に馬を駆っているという不思議なラストだ。個人的には、突っ込みどころ満載で、やぶれかぶれ感あふれる「大河の最終回」だったな。

 過去を振り返れば、トヨエツの信長はカッコ良かったし、柴田勝家の夫ぶり父ぶりはやたら人間味溢れていた。秀吉にツッコむ江も、嫌みな(実はツンデレ)な秀忠にツッコむ江も悪くなかった。

 でも後半はなぜか向井理が主役めいて、肝心のヒロイン、江はといえば泣いているか、「そんな・・・」とつぶやいているかという陰鬱な印象しかない(ので、とびとびにしか見ていない)。そんな訳で、盛り上がるべきはずの終盤で、すっかり気持ちは失速してしまった。

 「大河ドラマ」の「最終回」なのに、なんだかなあ。シリアスにしたいのか、コメディに打って出るのか、その辺も中途半端だったし。

 ま、とりあえず大団円で終わった最終回の話はここまで。個人的にテンションの上がるニュースを昨日発見したので、うきうきとアナウンスします。

 新潮社のHPより↓

村上春樹さんが聞き手となり小澤征爾さんにインタビューした注目の書、『小澤征爾さんと、音楽について話をする』が11月30日に刊行されます。

http://www.shinchosha.co.jp/news/blog/2011/10/25_2.html