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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

いつになく濃い一日

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 「雨の東寺」シリーズの途中ですが、今日のブログは今日の出来事をアップすることにします。

 今日は、おばあちゃんのお昼ゴハンを気にすることなくお出かけできるデイサービスの日なので、かねてから会いたかったもと同僚の方を訪ねようと、朝から永源寺図書館行きの予定を組んだ。

 ネットで場所を確認して、いつになく家事仕事をてきぱきと処理していく。

 デイのバスを待っていると、おしゃれな雑貨と洋服のお店、クレバービルのK子さんから電話が入る。八日市図書館2Fにある本のリサイクルショップ「ぶっくる」に行きませんか?というおさそい。

 地理的方向としては一緒なので、「ぶっくる」にて待ち合わせをすることに。永源寺まで迷子にならずたどり着ける自信がなかったので、待ち合わせの時間はアバウトに設定。本がいっぱいある場所での待ち合わせなら、むしろ遅れて来てもらえるくらいの方がいい、とまではいわないが(いや、私はそうかも)、待たせても多少罪悪感は薄れるから。

 ところが出発しようとする直前に、一転にわかにかき曇り、怪しい空模様に。急いでベランダに干した洗濯物を回収し、室内干しに変更した。あ、そうそう、お財布も硬貨しかなかった! 銀行に行かなくちゃ! そんなこんなで、どんどん時間が過ぎ行く。

 車で走るうち、憎らしいことに美しく晴れてくる。おいおい天気が変わりやすいなんて、秋の空かよ〜? 初夏なのに!

 永源寺図書館へ行くのは2回目なのに、2度車を降りて道を聞いた。最後のランドマークである中学校から、あと少しのところで、迷いに迷う。コンビニの似合わない(なかったかもしれない)、かなり牧歌的な地域なので、わざわざ道を聞くためにJA(旧・農協)の入口で客のおばさんをつかまえたり、よろずやさんに飛び込んだりの大冒険だった(笑)

 しかし迷いながらも、のほほんな気配を漂わせ、驚くべきことにそれぞれ表情が違う「飛び出し人形」があることや、交差点の角に自販機がずらりと並んだ、ものすごく間口の小さな簡易「よろずやさん」があることを知る。

 他にも、のどかなのに(だから?)ゲートボールは盛んらしく、なぜか会場入口付近には等身大の服を着た「ひとがた」だけど、顔はなぜか動物の人形が何体もあった。人形なのに、柄物の割烹着を着たおばあさんたちとファッションが同じなので、どれが人でどれが人形だか、車からは判別できないくらい精巧(!?)な出来映えだった。もしかして、カカシ置き場?

 のどかな風景とは裏腹な、油断できない土地である。でもどなたも親切に道を教えてくださった。奥の深い素敵な土地柄だ。

 東近江市内の永源寺図書館には、同じ市内の八日市図書館での同僚だった方が多数いらっしゃって再会を喜び合う。たいへんな歓迎ぶりで恐縮するくらいだけど、とてもうれしかった。迷子になったため、時間が押してしまい、ほんのしばらくしかいられなかったけど、また、そのうちに。

 だって永源寺には、のほほんで手作り感溢れる飛び出し人形や、動物の顔なのに人かと見まごうゲートボール会場人形を、デジカメで、いずれぜひ採取しにいかなければ。

 八日市図書館への道も少し行き過ぎてしまい、後戻りするというアクシデントもあったけれど、12時前には「ぶっくる」に到着。「ブックオフ」なんて目じゃないくらい古本の穴場だ。文庫本は一冊も無いのに9冊買って210円。なんてシアワセ。

 1時頃に近江八幡にあるK子さんの家で、かるくお昼をご馳走になる。チーズや紅茶のおみやげもいただく。私が持ってきたお土産は、いつものごとくサヤエンドウだ。

 幸せな午前中を過ごしてお昼過ぎに解散し、日常のルーティンワークに戻る。買い物をして洗濯物を取り入れて一息ついたら、お客さんの声が。

 元職場でボランティアをしてくださっていたMさんが、明日のイベントに必要な、業務スーパーでの大量な買い物ついでに立ち寄ってくださったのだ。あれやこれやの話の後、畑に出てやはり豆を取りお土産にしてもらう。

 ああ、豆ってなんていいヤツなんだ。

 そして永源寺は、なんて面白いところなんだ。なんとも懐かしい人たちにいっぱい会えた、ちょっと不思議な、そしてお得で幸せな一日だった。

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 今回の「ぶっくる」でのお買い上げは、日本美術&軽い本祭。最近「久々にみたいな〜」と思っていた小川芋銭特集あり、日曜美術館で特集されていた村上華岳あり、すでにもっているのに大好きなあまり複本で買ってしまった池田遥邨あり。やや狂喜する。

 「とにかく笑いたい!」というときのためのストックとして故・ナンシー関師匠、大槻ケンヂ原田宗典をピックアップ。一冊でも新しい発見があるかも、とブックガイドも購入。「ブック・イン・ピンク」は、柄にもなく乙女古本ガイド。エロ本ガイドにあらず。でも、その紛らわしいタイトルが好き。