期待を裏切る。
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台所にあった渋い市松模様の箱を見つけたKちゃん、
「あ! クラブハリエや!」と大喜びして蓋をあけた。
渋い市松模様のパッケージは、滋賀県民ならたいていの人が知っている「たねや」の洋菓子部門、「クラブハリエ」のバームクーヘンの箱なのだ。
もう全国区になっている人気商品で、観光地中心部にあるクラブハリエなどは、観光客がバームクーヘンを買うため、平日でも行列をなしているほど。ことに近江八幡近辺の人間なら、市松模様の紙袋や箱をみたらバームクーヘンが反射的に思い浮かぶくらい、脳に刷り込まれているのである。
しかもKちゃんが見たのはケチ臭い小箱ではなく、わりと大きい箱だった。当然、期待は高まる。蓋をとれば、高級な薄紙が、貴族の簾の様に中身を覆っていた。
薄紙を開いたKちゃんが見たものは!
私がお正月前にベランダから引き上げた、りっぱな手作り干し柿達。・・・彼女は頭の上にいくつか「!」(エクスクラメーションマーク)を立ち上げたまま、落胆のあまり声もでない様子だったのでした。すまんねえ〜。