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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

納骨と、四条へから三条へ。

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

本日はおばあちゃんの命日にあたる。そしてこの日に合わせて納骨のため、京都の東大谷こと大谷祖廟へ。小さいけど陶器の容れ物はやはり持ち重りがして、登りの坂道に息切れする。

 へろへろしながら到着し、手続き。儀式はもう1家族と一緒で、ほぼ30分ほどで納骨終了。今日の花文字は、珍しくひらがなだった。

 なんだかほっとしたような、肩のあたりがすうすうするような気分で、大谷祖廟の門をくぐり、下山。

こうしてすこしずつ、おばあちゃんとさよならしていくのだろう。

 帰るには早いし、せっかくのふたり揃っての京都なので、四条から三条を歩く。

 カメラ好きの夫に、ライカ・ギャラリーを見せてあげようと祇園の花見小路に入る。

 ついでに2Fギャラリーのドアノーの写真や、奥の応接セットなどを見る。

 このお部屋は竹の柵があって、やんわりと「立ち入り禁止」状態。

 ライカショップを出て、花見小路を歩きながら

「ライカ、どうやった?」と聞いてみた。

「値段を見たら楽しくなかった」。

 あー。

 四条通りに戻り、今日は大安ですよ〜のかけ声に誘われ、「おばばの命日やし、宝くじ買おか!? おばば、当ててな!」と勢いで宝くじ売り場に並ぶ。

 せっかく四条を歩くんならと、お饅頭屋さんの「福栄堂」で桜餅を買う。お供えしてから翌日食べたら、落涙するほど美味しかった。塩漬けした桜の花付き。

 桜餅を買った勢いで、『祇園のぷるこちゃん』という抹茶あんみつゼリーも購入。前回栄福堂さんに寄ったとき、気になっていた物件。これは当日の夜、デザートにしたけど、これだけで一食分にできるほどのボリュームと美味しさ。でも甘甘ではなく、甘さは意外にほんのりひかえめ。黒糖味がきりりとしていたし、抹茶味はうっとりするような苦みが。そしてコラーゲンたっぷりなうえ、エバミルク付き。オーロラのように変化する味に驚く。

 永福堂さんは、もはや私にとって素通りできないお店になってしまった。

 木屋町の通りで、以前あった名曲喫茶「みゅーず」を懐かしむ。跡地には焼肉店・・・。あの静謐な空気の中で、クラシックが流れ、ルオーの絵が掛かる壁。気の窓の外には高瀬川の流れ。それが今では焼肉店(悲)

 そんな悲しい現実を慰めてくれるのが、河原町通に出る路地に折れたら出現する、見事なタイルを見せてくれる喫茶店「築地」だ。

かつてのこの界隈の喫茶店の記憶を死守してくれる、最後の砦。同じ喫茶店でも「フランソア」や「ソワレ」は敷居が高すぎるので1度しか行ってないから、これは別枠。やはり「築地」には、これからもがんばってもらわなくては。

 がんばってほしいくせに、この日行ったのは三条の「六曜社」さん。ごめんね、「築地」さん。

 四条から三条の途中にあるファッションビル、BALビルに入り、地下の丸善に初めて潜入する。落ち着いたフロアと、センスのいい背表紙の圧倒的なシャワーに、ちょっと興奮する(笑) でも文房具は、昔の「舶来品」的高級感の方が素敵だったなあ。

 で、歩き疲れた足を休めるため、地下の方の「六曜社」さんへ。私は珈琲とドーナツで、リフレッシュ。ここの水は、東京の「さぼうる」の水と似ていて、美味しかった。こちらの珈琲はやっぱり美味しい。それもこれみよがしではなく、肩のチカラの抜けた感じに美味しい。壁を彩る清水焼の特注手づくりらしい、緑のタイルも美しい。

 三条大橋手前あたりで、「撮影中」のプラカードを持っているテレビクルーの女子がいたのに気づいたH氏が「うしろに中川翔子ちゃんがいるで」と、教えてくれる。振り向くとちょっと伏し目がちの内気そうな!中川翔子ちゃんがいた。

 ということで、この日は1万3千歩、歩く。