「ひよっこ」の歴史年表に記される光。
今日の朝の連続ドラマ「ひよっこ」のクオリティの高さ! 2回見て2回とも涙が止まらない(ドラマが終わってから止まったけど)。
何度も出てくる「おじぎ」のそれぞれの意味合いの温かさや感謝を思うと! それぞれの無言の「おじぎ」に込められた豊かなボキャブラリーに、いちいち感動する。
(いのっちいちおしの)ライン長の松下さん、素晴らしい! ちょっとした役どころなのに、そのひとこと、その表情ひとつに、たくさんの情報がぎっしり詰まっている。地味だけど「松下さん」が大好きな人、日本中にいっぱいいるはず。実は彼がとってもいい人で、「乙女たち」のことをちゃんと尊重していたのを知るのが最後の日だったとは。
真面目で優等生で生意気のかたまりだった豊子ちゃんが叫ぶ「いやだ!」が、切なすぎる!いとおしすぎる! 今日のヒロインは彼女だ。みね子の歴史年表だけでなく、視聴者やドラマの中においても重要な事件になるはず。
よく言われる「声をあげないと!」という意味の本質が、今日の15分間のドラマには凝縮されていた。今ではすっかり手あかがついていたり、理屈っぽくなってしまったり、ときには暴力も辞さない「声をあげる」になってしまったけれど、元々はこういうことなんだよね!
他のひとの気持ちをも代弁し、心からまっすぐに出る言葉に、ひとは胸を打たれざるをえない。
たとえ聞き届けられなくても。状況は変わらなくても。
それでも声をあげることで、何かが確実に変わる、ということを知った今日の「ひよっこ」でした。15分間の名作。