御栗栖神社の大杉
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社殿は一間社流れ造り。
周辺にあった栗林は、「宇治拾遺物語」に登場する天武天皇の煮栗焼栗伝承に由来し、その栗、毎年11月15日禁裏御所に献上する習わしで、明治20年まで続けられていたそうだ。
社名である御栗栖は、朝献の栗林が次第に人々の信仰を集めるうちに定着したものではないかと言われていたが、この栗林も現在は茶畑にかわり、昔日の面影はない。
しめ縄が誇らしげな狛犬さん。
こちらはさらにご満悦↓
絵馬はユニークだったけど、神紋はふつうですな。
この神社でのイチオシの見どころは、これ!
「みあげるような大木」とは、こういうのを言うんだな。
どんどん木に触れて、古木のパワーをいただかなくては!
大木に囲まれた神社は、いかにも本来の神社っぽい。
いごこちのいい場所、というのがいまや私の中では神社仏閣の必須条件。
きっちりと積まれた石垣の表層は、削られたように扁平だ。
これはいつ頃の技なんだろう。
ご神木の前には、ぬけめなく屋根付きの賽銭箱がある。
なんどもなんども何度も見上げるけど、その度に感動する。大きさと太さと、人間にははかりしれない時間とに。
そして足物の根っこにも。
ながいながい時間をかけて、人間が守ってきた物に対する感動でもある。
名前を知らない樹木が若い実をつけていた。