風は秋色
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午後の日差しの傾き方が、ものさびしいものになってきた。秋である。
今日、配架作業をしているとき、一番奥の文学の棚の並ぶ窓の外を見た。窓の外は、四季折々に花が咲く花木が植えられているお庭である。今は萩の花が咲いている。そよぐ葉の上で輝く木漏れ日が、胸を突かれるほどにせつない風情なので、ああもう秋なんだ、と実感した。
夜のドライブ(Kちゃんのおむかえ)のときも、高い空にかかる月が、青白く、しかし冴え冴えと輝いていた。半月から満月に向かう中間点にいる肉付きだが、満月のように地上は明るい。
日差しは強いが、風はすでに秋の涼風となっている。風は秋色。
それとともにどきどきするのが、風邪(新型インフルエンザ)である。マスクはまたもや品薄になっているし。広範囲で移動する家族も複数いるし。おまけに受験生もお年寄りもいるので、今年の秋/冬はスリルとサスペンスに溢れたものになるのである。