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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

天然女優

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 Kちゃんの中学生での最後の文化祭が終了した。クラスで演劇と合唱の発表があったのだ。何度も大もめに揉め、けんかし、怒り、罵詈雑言が飛び交い、練習ボイコットもあり、そしてそれらをすべて乗り越えて、全てのクラスが素晴らしい発表だったらしい。(私は残念ながら見ていない)

 終了した日学校まで迎えに行ったら「つかれた〜〜」の一言。真っ白に燃え尽きてしまったぜ!という感じか。

 「これであともうなんにもない。これで中学校生活は終了〜」(終わってないって!)

 沖縄戦での学生の話と、現代の生徒達との話が交互に語られるシリアスな戦争と平和を問う内容の演劇だった。

 Kちゃんは重要な役所で長い台詞がいくつもあったとか。「うちがコケたら、すべてがコケるし、絶対コケられへん!」と豪語。

 「何が大変?」と聞いたら、

 「台詞を覚えるのが大変。これが一番オモロない部分やな。でも逆に台詞さえ覚えたらこっちのモンや!!」と豪語。恐るべき動物的勘で、演技のツボが自然にわかるらしい。天然ものの女優である。

 そしてまたもや塾の先生も見に来られていたらしい(笑) 発表後、塾でKちゃんに会われたとき、「あんな長い台詞、どうやって覚えたんですか?」と興味津々で尋ねられたとか。「英語の教科書も、あんな風に覚えられたらすごいことなんですけどね〜」

 それから彼が一番感動したのは、かなり意表を突く意外な部分だった。でも英語の先生としては、ありえるのかもしれない(?)

「あの米兵が『みなさん、でてきてくださ〜い!』っていう台詞は、なにかドラマの台詞をコピーしたんですか?」

「いえ、自分たちで考えました」

「それは素晴らしい!! あのイントネーションは、ぼくがまえにドラマ(映画?)でみたときと、寸分違わなかったですよ! もうトリハダがたつほど感動しました」・・・それは感動のツボを大きく外しているのでは、という言葉を飲み込み、オトナとして振る舞ったKちゃんだった。

 文化祭終了日の後の塾は、Kちゃんの学校の少年少女たちは、概ね爆睡だったそうだが、先生方は「まっしろに燃え尽きてしまった」彼らに温情を示し、眠るに任せていたそうである。 

 

 クラスでは、演劇部門優勝、合唱部門、僅差で2位、個人部門では、3年連続女優賞という3冠を達成した。

 この連休で、文化祭疲れをゆっくり癒してね、おめでとうKちゃん。