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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

なぎ倒されました(笑)

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 本屋さんに行く機会があると、NHKのテキスト類をチェックする。『趣味悠々』とか『知る学』とかは、時たまとっても気になるテーマのものがあるので要チェック。

 今回目に止まったのが次回、木曜日放送分の『仕事学のすすめ』。10月は、NPO法人ジェン理事/事務局長の木山啓子さんが「国際支援流 危機乗り切り方」を指南してくださるそうだ。聞き手は勝間和代さん。

 木山啓子? NPOジェン? 聞いたことの無い固有名詞である。でも私の「これはもしかしたら」という勘は、今日も絶好調で働いた。自画自賛だが、本屋さんでの私の勘は、なかなかのものなのだ。

 それで本を手に取って、木山さんの「まえがき」のようなものを読んでみた。たった2Pでなぎ倒された。放映時間は絶対リアルタイムでは見られない時間帯だけど、これは即買い。図書カードも持っていたし。

 (以下は、ほぼテキストからの引用になります)

 ところで彼女が活動しているジェン(JEN)とは、紛争や災害により厳しい生活を強いられている人々の支援を行なうNGO(非政府組織)である。彼らが自らの力と地域の力を最大限に活かして、精神的にも経済的にも自立した生活を取り戻し、最終的には社会の再生を果たすことができるようにサポートするのが、彼女たちの仕事である。

 ところで、つい昨日テレビを見ていたときに、高校生の部活顧問の先生が、1年生達に最初の教えとして、「自分で自分に枠をはめないこと」とおっしゃっていて、「おおお〜(すばらしい!)」と感動していた。同じことを木山さんも言っているのだ。

 まえがきで、木山さんも「若い頃から自己評価が低く、自信もなかった」のは、多くの場合、自分で限界を設定してしまっているからだということに、あるとき気づいたとおっしゃっている。

 今では「全ての困難は自分の学びの機会」であると前向きに捉えているそう。「他者と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えられる」とも。

 紛争や災害地域での支援の中で、当然危機的な局面に出会うことはある。そのときには、「長いトンネルの先にも、暑い雲の上にも光があると信じること」が必要だ、と。聞き飽きる程、よく言われていることであるが、彼女の幾多の体験に基づいた揺るぎない信念は、この言葉をテッパンに裏打ちする。

 たとえば「人は極限的な状況の時、自分ではなく他者のためにしか頑張れない」という気づき。絶望的な状況に陥ってしまい、自分自身を支えることすらできない時が、誰にだってある。でも「どん底」のときだからこそ、他者のためになら(自分のためには力尽き果ててできないことも)できる、というのはあり得る話だ。

 もしかしたら、自分のためにできないくらいなのに、なんで人のために?と思う人もあるだろうけれど、人間にはそういう不思議な部分が確かにある。

 彼女にとって「信じること」も「引き受けること」も「逃げないこと」も「言い訳しないこと」も「自分から動くこと」もすべて同じ意味だ。

 だから全ての課題は、たとえどれほど自分から遠いように見えたとしても、必ず自分が関われる部分がある、別の言い方をすれば、光が見えるようになるまで課題解決のための努力を続けること自体が、逃げないことにつながる。

 うーん、やっぱり昨日見た福井の高校生のチアリーダー部の活動を追ったテレビ番組から続くテーマだなあ。もしかして、天から私に投げかけられたヒントなのかもしれない。なら、心して追いかけなくては。