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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

田舎の選挙活動

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 来週の日曜日は市議会選挙の投票日なので、立候補者の名前の連呼と「よろしくおねがいします〜」の音声が行き交い、騒がしい休日だった。

 午後からの来客に備え、朝から(私は先週から)必死にたぬき亭の掃除の仕上げをしていたら、家の前の道で早速、幟旗と拡声器を手に徒歩で選挙活動をする、いわゆる「桃太郎」作戦が各候補で展開されていた。

 たとえば候補者が仮に麻生次郎だとすれば、「あそうじろう、あそうじろうを、よろしくおねがいしま〜す!」と候補者が言えば、つづいて活動員が全員で「おねがいしま〜す!」と唱和していた。

 それがまるで、卒業式のときの送辞(それも低学年)のようで、物真似をして遊んでみた。

 しかしとなりの2階で明日の定期テストの勉強をしていたKちゃんは、もっと詳細に観察していた。

 最初は「もー、うっとうしい。やかましくて集中できんやんかー(怒)」と舌打ち状態だったらしい。

 ところが数人の唱和なのに、練習が足りなかったのか、どうもばらついていたようだった。「おねがいします」という短い言葉なのに、「おね」「おね」「おね」と始まり、「ます」「ます」「ます」で終わるという、輪唱のような唱和だった。

 そのあまりのチームワークのなさに候補者がキレてしまい、「ちょっと、ちゃんと合わせてくれないと、困るじゃないですか〜!」とむかっ腹を立てて後方に注意したらしい ー 拡声器を持ったまま。

 ここでKちゃんは、ひとりで爆笑していたとか。「ちょっとー、拡声器でご近所に聞こえてますけど〜」と心の中で教えて!?あげていたとか。私にこの話を教えてくれたときにも、半分笑いながら、しっかり自分でウケまくっていた。

「そのあとな、やっぱり怒られたからテンション下がって、小さめの声になってるやんか? そいで小さい声で『おね』『おね』『おね』って始まって、『ます』『ます』『ます』って終わってるねん。声だけちいそうなって、やっぱりバラバラやねん(笑) どんだけチームワークないねん!」

でもこの素人っぽさが、田舎の選挙活動の醍醐味なのかも。いままで「うっとうしい」としか思わなかった選挙活動も、観察次第ではネタになりうるということを知った体育の日でありました。