私の負け。
いつもの私とKちゃんの車の中での会話。
「今日な、介護保険の更新でおばあちゃんの状態を見にケアマネさんがきやはったねん。ほいで、お昼に何を食べましたか?(最近の記憶があるかどうかをチェック)とか、今日は何曜日ですか?とか、簡単な質問をして介護度のチェックをしやはったねん」
「うん、うん」
「でな、今日は何日ですか?って、聞きかはった時な、一瞬考えはったねんな、おばーちゃん。あれ?って思ったけど、すぐに言わはったのが、『今日は忠臣蔵の日や。そやし14日!』
「へええ〜?」
「おかーさん、今日が忠臣蔵の討ち入りの日やなんて、知らんかった。新聞も休みやったしな。ケアマネさんも知らんかったみたいで、ふたりで『すごい、おばーちゃん!!』って感心してしもたねん。もちろん、忠臣蔵の話、Kちゃん知ってるやんな?」
「そんなん知らんし。教えてもろた事ないもん」
ええーっ!? 昔はお笑い関係のコントとかでも、ぜったい忠臣蔵ネタとかあったのに。「殿中でござる!」っていいながら電信柱持ってくるようなベタなギャグだったけどね。ともかく日本人なら「忠臣蔵」知らんかったらあかんやろ? ということで、アウトラインを少々レクチャーする。彼女の感想は、こう。
「暴れん坊将軍とか、水戸黄門とかの正義の味方は、2、3人で大勢やっつけてるけど、じーさんひとりに47人は多すぎるやろ〜!」
うーん、そういわれると、義士たちって、少なくとも「正義の味方」ではないような気が。