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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

女だけど風来坊

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 今日もKちゃんとの会話から。私の今日の一日のできごとを、塾の帰りにKちゃんに話した。

「今日は洗濯してから、午前中は、病院へお父さんの薬を貰いにいってから、Kちゃんの制服をクリーニング屋さんに持っていったんや。あの西友に入ってはるクリーニング屋さん。

 あ、その前に、おばーちゃんとお歳暮の打ち合わせをして(どこに送って、どこに持っていって、何を買うのか)から、西友にいったんやけどな。お歳暮も今日中にやっつけてしまうつもりで、家をでたんやけど。

 でもな、西友クリーニング屋さんに行って、車に戻った時、ふと『あ、京都にいこ』って思いついたねん。どうしても行きたい美術展があったからな。今日が最後のチャンスやったし。

 しかもまだ11時すぎやったし、美術館は京都駅の伊勢丹の中だから、うまくいけば2時間で戻って来れるって。それに今からお歳暮持っていくとお昼にかかってしまうから、京都から帰ってからの方がいいしって」

「ええ〜!!? どんだけ自由なんや!」

「11時半の普通に乗って、2時前に帰って来れたで。行ってよかったよ〜! ほんまにいい展覧会やったもん」

「充実の一日やったわけやね!」

 ということで、こんなぽかぽかしたお掃除日和、洗濯日和の日に、お昼前からずっと家を空けていたのでした。あ、洗濯はしたけど、取り込みが4時すぎちゃったんだった。

 今日行った展覧会はこれ↓

イメージの魔術師 エロール・ル・カイン展

〜めくるめく絵本原画の世界〜

“イメージの魔術師”と称されるエロール・ル・カイン。

 1941年、シンガポールに生まれたエロール・ル・カインは、インド、香港、日本、サイゴンなど、東洋で幼少年期を過ごし、1968年に映画用に描いたラフスケッチが元となり『アーサー王の剣』を出版し、「ずっとやりたいと思っていた」絵本作家としての第一歩を踏み出すことになりました。

 その後、『いばらひめ』『おどる12人のおひめさま』『美女と野獣』『まほうつかいのむすめ』など48冊の絵本を出版、1984年には『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、イギリスを代表する絵本作家のひとりとなりました。

 ル・カインの描くイラストレーションは、東洋と西洋、幻想性と写実性、繊細さと大胆さ、ともすると相反するかのような特徴をあわせもっています。また細密に描かれた作品は、装飾性が強く華麗、絢爛そのものです。自身の中に吸収したさまざまな像を自由自在に引き出し組み合わせ、ひとりの作家が描いたとは思えないほどの多様な作風によって形にする器用さは、まさに“イメージの魔術師”の名にふさわしいと言えるでしょう。

 47歳の若さで亡くなるまで、絵本の挿絵やアニメーション映画製作に携わったル・カイン。今年が没後20年の節目の年となります。本展では、えほんミュージアム清里所蔵コレクションの中から、クリスマス絵本の原画、スケッチなど未公開作品を含む約150点を展覧し、類いまれなる才能を持ったエロール・ル・カインの華麗なイメージの世界をご紹介します。

 まさに豪華絢爛、自由自在、華麗にして繊細、デザインも、動き(家さえも生き生きと命を持って動く!!)も、構図も、色合いも、キャラ付けも、線も、すべてが素晴らしい! アートレベル高し、されどポップ路線もいける。「ほのぼの」も「幻想」も「かわいい」も「華麗」も「渋み」も「シック」も「オリエンタル」も思うがまま、ほんと、なんでもこい! まさに「めくるめく華麗さ」で、私以外の方も非常に熱心に見ておられ、列が動かないこともしばしば(苦笑)

 しかも同じ場面を構図やデザインを変えて、実は複数枚描かれていて、そのどれもが素晴らしいので、取捨選択が難しかったのでは・・・。

 私にとってはアーサー・ラッカム以来の驚異の絵本作家さんだった。

12月27日、つまり、あさってまで。お急ぎください。