画期的!
今年は住所のデータが消失してしまったため、年内に年賀状が出来上がるのは無理だろうと内心思っていた。裏面デザインだって、完成したのはおとといくらいである。完成と言っても鉛筆描きの下書きで、ペンを入れたのは実は昨夜だ。ありえないくらいの遅れ方だった。
いよいよ具合の悪くなって来たテレビをなんとかしないと・・・と23日に立ち寄った家電売り場で、あまり聞かないメーカーのプリンターが格安で販売されていた。そのときの所持金の範囲内ぎりぎりセーフだったので、「筆王」と共に購入。そのときには、彼のプリント実力は未知数だったが、ボタンがえらく分かりやすい配置と名称付きだったので、期待感はあった。ただし、インクはレアものなので、たぶん普通の文房具屋さんにはない。
その後、H氏の住所データ入力作業と、私の裏面デザインが平行して進んでいった。
年賀状作成には崖っぷちの29日、もうプリントごっこじゃ間に合わない! 今回はプリンター様にお願いするしかねえだよ〜とH氏にスキャンをお願いする。
しかしこれが功を奏し、物の見事に大活躍!テレビCMではないが、まさに「手書きが100枚!」なプリントなのだった。色鉛筆の塗り色がそのままプリントされて大感激! プリント自体も気持ちよくスムーズに遂行され、東海林さだおのマンガの主人公のように、「いい子、いい子」となでてあげたくなるくらいだ。
いままで用紙が多すぎても少なすぎても紙送りを渋り(どうも「適量」しか認めないわがままな子だったのだ)、あげくに紙づまりを起こし、シフトボタンを押しながら機能を増やすタイプの、分かり辛いプリンターを使っていただけに、その有り難さが身にしみる。前の職場でもプリンターに翻弄されることが多かっただけに、プリンターに後光が射しているようにすら見えた。
ということで、いままで寝ても醒めても重圧に苦しんでいた12月の課題「年賀状」が、ついに投函まで漕ぎ着けた。あまりのうれしさに、年が明ける前から、めでたくてしょうがない。
12年前の年賀状には「タイガー・ウッズ」の輝かしいネタがあったのに、次の寅年でまさかこんなことになっているとは。12年の年月の重みを、ひしひしと。
いや、人生の変転があるのは彼だけじゃないので、平凡な今の日常を大切に味わわなければ。つぎの変転を乗り越えられる力になるように。