新年に古物を見上げる。
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元旦はおじいちゃんの命日なため、京都は東山にある大谷祖廟へ永代供養のおまいりに夫婦ででかけることになっている。
ちなみに東山は、私の高校の母校がある場所でもあり、高校生の頃に見たものも、わずかながらではあるが残っているので、懐かしい場所なのだ。
そこには、田舎から都会の学校に通うようになったティーンの私の目を釘付けにしたお店がある。そして中年の今も、私の、そしてH氏の目を釘付けにしてしまった物件を採取してきた。採取している最中、私たちの後ろを歩いていたカップルの目までを釘付けにしてしまった物件は、諸行無常、栄枯盛衰の時代の流れの中でも、しぶとく生き抜いて来た古道具屋である↓
およそ35年まえにも、すでに充分本体のお店自体が古びてオンボロだった。店自体が古物として存在していたのだ。高校生の頃、ひときわ目を引いた埴輪や木の車輪に、ホーロー看板や、鬼太郎や鉄人28号までもが参入しているのは、やはり時代の流れである。
それにしても2Fのベランダ(物干場所)全面を広告にするとは、画期的だ。店主(の妻)は、いったいどこに洗濯物を干しているのだろう、とちょっと気になった。