入学式
Kちゃんの入学式なので、仕事はお休みし、ふたりで京都へ。Kちゃんは朝から絶好調で、テレビに向かって突っ込みまくり、私は笑いの連続だった。
彼女は、本当にこの学校の制服がよく似合うので驚く。ブレザーでネクタイということに加えて、赤系統より青系統の方が似合う人なのだろう。本人も「ええ制服やな」と、気に入っている模様。
入学式はどうということもなかったが、Kちゃんは、中学校まで居た学園のセレモニーといちいち比較してはなにかと憤慨していた。でも、あんなに心配りが行き届いた、生徒達への思いに満ちた素敵なセレモニーができる学園って、そうはないんだって。それに次点ではあっても、ともかく自分が選んだ学校ではあるのだし。
入学式が終わり、その後クラス別に、担任の先生から保護者へのお話があったが、その終了後、Kちゃんと落ち合う場所で見た光景に唖然とする。
彼女はまるで知古のように、今日が初対面の友達と親しげに「バイバイ!」と手を振っていたのだ。しかも複数カ所かで。でも、それはほんの序の口だった。そういう光景は、初めてではない。彼女の小学生時代に、キャンプの集合場所などで、初対面の子とすんなりおしゃべりしているのを、見た事がある。
帰りの電車に乗る頃には、
「なんか20人くらいからメール来てるし、忙しいわ〜」
「プリクラの写真と一緒にメール送って!って言っといたから、これで顔と名前が一致するわ。でも写真なしで送ってくれた人もいるから、これはわからへんな」
「(中高一貫なので)下から来た人で仲良くなった子に、夏服の制服で必要なオプションの情報をもらったから、追加で買う服とかあるし!」
「公立は○○高校とか、▲▽高校とか受けた人がいたし」
「やっぱりいままでと、空気が全然ちがう! 土地が違うせいやろか? 大阪のひととかもいるし」etc.
とにかく一日でつくるネットワークと、収集する情報量の多さが、はんぱじゃない。もう、拝み倒すくらい尊敬してしまった。ある意味、担任の先生以上に、すでにクラスの人たちを把握してしまったのでは(笑) 私には爪の先ほどもない能力である。ほんと、「鳶が鷹を産む」とはこのことだな。