この親にして
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『ゲゲゲの女房』に最近登場して活躍している!?のが、村井茂(=水木しげる)の父、村井修平(=風間杜夫)と村井絹代(=竹下景子)で、実は私は彼らの登場を首を長くして待っていたのだ。彼らが大好きなのである。
当時、地方では抜きん出た秀才でエリートのお父さんは、文化や芸術が大好きな芸術家肌の人。底抜けの楽観主義者かつ自由人なので、職を転々とするも決してメゲない。「こうあらねば」とか「こうせねば」というこだわりが全くないのだ。柳に風の風情なのだ。
そんなお父さんに何度も煮え湯を飲まされ続けた(!)であろうお母さんは、なにがなんでも逆境に負けない。ときに暑苦しいくらいの愛情も、溢れんばかりである。自分の持つ力のすべてを結集して、息子、茂にお見合いを承諾させるくらいだ。だから強力である。パワフルである。・・・もっともそんな力み返ったお母さんのパワーも、お父さんに対しては暖簾に腕押し状態なのかも(笑)
竹下景子演じる茂のお母さんを観ていると、水木しげるの著書や漫画に登場する「ふはっ」という擬態語(だったっけ?)の体現者では?とふと思ったりしてしまう。それほど常に気合いだらけの人なのだ。