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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

普遍的な名作!

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 我家では、もう『龍馬伝』は、日曜日の一大イベントになってしまっている。

 今日のも凄かった。とくに最後の武市半平太!!の変貌が!! 武市半平太役の大森南朋(なお)、ブラボーである。

 攘夷の夢破れ、土佐のお殿様には疎んじられ、片腕と頼んだ男は、大殿さまに唆され自分を裏切ったあげく、まんまと罪を着せられて故郷で捉えられる。絶望的状況だ。

 でも、そんなこと(土佐藩の大殿さま/山内容堂を疑うこと)を受け入れてしまったら、侍としては死んだも同然だと、現実をかたくなに受け入れようとしなかった彼が、一変する。

 彼を固く覆っていた夢や野望に満ちた「侍」が死に、「武市半平太」という、「ひとりの人間」が露出してきたのだ。組織と目的のためだけに突き進み、「人間の心」を置き去りにしてしまった半平太が全てを無くした後に、今も昔も変わらない龍馬という「人間」に出会うのだ。

 あの見事な場面は、ギリシャ悲劇かシェイクスピア劇か、というくらいエキサイティングだった。

 あの最初の頃のみんなと和気あいあいだった道場主の、龍馬の幼なじみの武市半平太に戻り、しっかり龍馬と心を通わせるのだが、すでに彼の言葉は龍馬への遺言としか思えない。命懸けで幼なじみであり仲間である平井収二郎を救出するべく、土佐に向かうからだ。

 何度でも言おう、恐るべし、大森南朋