なんでそうくる!?
卓越したセンスで本のタイトルをつける人たちがいる。
あくまで私の好みなんだけど、例えば岸本佐知子さんの『気になる部分』とか『根にもつタイプ』とかも適度にシュールで面白い。故・ナンシー関も素晴らしかった。
でもでもやっぱり一番インパクトがあるのは、タマキングこと宮田珠己だと思ふ。
「旅の理不尽 アジア悶絶篇」 新風舎 1995 のち小学館文庫
「東南アジア四次元日記」 旅行人 1997 のち文春文庫
「ウはウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記」 小学館 2000
のち白水Uブックス
「わたしの旅に何をする。」 旅行人 2000 のち幻冬舎文庫
「ジェットコースターにもほどがある」 小学館 2002
「52%調子のいい旅」 旅行人 2003
「晴れた日は巨大仏を見に」 白水社 2004
「ふしぎ盆栽ホンノンボ」 ポプラ社 2007
「ポチ迷路」 幻冬舎 2007
「ときどき意味もなくずんずん歩く」 幻冬舎文庫 2007
(「52%調子のいい旅」改題)
「なみのひとなみのいとなみ」 朝日新聞社 2008
ん〜〜、お見事だ。脱力も、これだけ並ぶと壮観ですらある。
で、最近私がでんぐり返ったのが
「スットコランド日記」
自宅の近くの風景がスコットランドに似ているというだけで、スコットランドとはほぼ関係がない。ま、どっちにしてもスコットランドじゃなく、「スットコランド」だから関係ないけど。夫や、父親という家庭人としての筆者の日常生活を綴るエッセイらしいが、タイトルがあまりに素晴らしいので、外側だけで充分満足、かも。