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紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

もてるって?

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 ほんとは昨日書こうと思っていたんだけど、あまりに眠いのでパスした記事を今日書きます。

 本の雑誌7月号をパラパラ読んでいると、穂村弘さんの『続・棒パン日記』に突入した。いえ突入ではなく、だらだらフンフンと途中までは、何の気なく読んでいたのだ。

 今月の『続・棒パン日記』のタイトルは『もてる本』。「もてる」ことには、興味がないけれど、まぁ、穂村さんだから・・・とかる〜く読み流していた。いいじゃん、別に電車の中で何読んでたって。私はこないだ電車に乗ったときは『ダ・ヴィンチ7月号』だったし、その前は『へうげもの』だったような気がする。自分でいうのも悲しいが、もてる/もてない以前の読み物かもしれない。

 最初、穂村さんは『エスエフを読んでいる女性』が気になるようだった。

それなら私は高校時代に限って言えば、穂村さん的には「気になる」女子高生だったのかも。

 だって日本作家の作品を集めたSF雑誌『奇想天外』読んでたもの。ブラッドベリとか筒井康隆とか光瀬龍とか読んでたもの。フレデリック・ブラウンとか半村良とか萩尾望都とかも読んでたな。おっと、穂村さん的には、すごい気になる女子高生じゃないか!

 でも、聞き捨てならないのが、その次だ。穂村さんは、こう続ける。

「他に女性が(電車の中で)読んでいたらもてる本は、うーん、諸星大二郎か。何故といわれても困るけど」

 あたしゃ高校3年生のときに諸星大二郎、おもいっきり読んでいたのだよ、穂村くん!!

 友達に勧められて読んだ『孔子暗黒伝』からハマってしまい、『妖怪ハンター』やその他の短編集も読んだ。その後、長いブランクを経て『栞と紙魚子』のシリーズを読むに至る。しかもHNにするというのめり込み方だ(笑)

 じゃあ、穂村さん的には諸星大二郎を読む女性って、どうなのか?

「心の風通しがよくて、目にみえないものの価値を知っていて、けれど身近な現実世界を慈しむ態度を備えていて、おまけに他者に対する要求水準は高くないんじゃないか。読んでいる本でそんなことまでわかるなんてびっくりだ。」

 いや〜、それほどでも〜、と思わず照れてしまった(笑)

 でもよく考えてみれば、これはあくまで穂村さん的判断であるので、あくまでも穂村さん的男性限定で「もてる」、ということなんだよね。「穂村さん的」って、かなり限定されて絞り込まれた男性なのかも。手っ取り早くいえば絶滅危惧種くらいの稀少な人たちなのかも。

 という風にテンションはあがったり、さがったり。・・・いや、いいんだけどね、「もてる」って、キョーミないしさー(笑)