これでいいノダ
一旦終わったかに見えた27日の話は、実はまだ続きがある。
すっかり秋の景色に気を良くしたH氏は、もう夕方近くになっているというのに、「八幡の方へいってみよ! きっとキレイやで! 北の庄へいってみよう!」と提案し、東へ出発。
初めて通る細い道を車で走る。なんだか懐かしいような建物が流れて行く。
そんな中で、ひときわ目を引く教会が右手に見え、思わずUターンして引き返した。入口はこんな感じ↓
サイドからはこんな感じ↓
さっき調べてみたら、近江野田教会は、あのヴォーリズゆかりの教会だったのだ。なんとなくヴォーリズ建築の匂いがしていたと思ったら、やっぱりだ。
教会の略史の欄の最初に
「放蕩の限りを尽くした浦谷貞吉兄弟がヴォーリズに出逢い、みごとに改心し信仰を得る」とあり、まるで聖書ダイジェストみたいだ。
1910年がことの発端だ↓
「ヴォーリズ一行12人が琵琶湖に船を漕ぎだしたところ、俄に風雨激しく帰幡できなくなり浦谷貞吉の里、野田に着岸。その夜より伝道集会が始まる。野田伝道の開始である」
1926年に、
念願の「野田基督教青年会館」が出来上がる。<設計=近江兄弟社設計部、建築=野田在住の大工 森伊三郎兄>
そして1946年に「日本基督教団 近江野田教会」と改め、これを機会に野田在住者は全員近江八幡教会より転入し、近江野田教会員となる。
しかし1995年に、 主任担任教師が老齢引退・召天され、無牧の状態となる。
1997年よりは3牧師を迎えるも、依然代務者と協力牧師である。「ちいさいおうち」ならぬ、小さい教会は、なんとなく70年代の匂いがして、懐かしい。