以前の「紙魚子の小部屋 パート2」はこちらhttp://blog.ap.teacup.com/tanukitei/から、 その前の「紙魚子の小部屋」はこちらhttp://ivory.ap.teacup.com/tanukitei/から。

紙魚子の小部屋 パート2 plus はてな版 (2009年9月〜)

平凡な主婦の日常と非日常なおでかけ記録、テレビやラジオや読書の感想文、家族のスクープなどを書いています。

紙魚子(しみこ)のおでかけのあれこれ、ユニークな家族、節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物などを書いています。

超小規模礼拝所

以前の記事「紙魚子の小部屋」は下のリンク集から読めます。

 『べてるの家の恋愛大研究』(浦賀べてるの家 大月書店)に「安心・安全なケンカの仕方の研究」という文章を寄せている山本賀代さんが、超小規模礼拝所について書かれている個所がある。超小規模礼拝所とは、つまり彼女にとっては、トイレのことなのである。

 念のために、おさらいをしておく。ウィキベディアによれば、「べてるの家」の名前の由来は以下のようなものである。

「べてる(Bethel)」は旧約聖書・創世記に出てくる地名で、「神の家」という意味。 「べてる」は、ヘブライ聖書創世記でヤコブが天に達する階段の幻を見て神の祝福を受けた土地に命名した「ベテル」(bethel)、すなわち「神(エル)の家(ベート)」に由来している部分がある。

ドイツに古くから障害を持った人々が受け入れられ、暮らしている同名の街(ドイツ名: ベーテル)があり、第二次世界大戦中、ナチスが「優れた人間のみが生きる権利がある」との思想から、障害者を抹殺しようとした時、住民が「彼ら・彼女らを連れて行くのならば、私たちも連れて行け」と、命懸けで抵抗した。1984年、浦河教会の牧師だった宮島利光がこのドイツのエピソードをもとに、「べてるの家」と命名

 つまり、「べてるの家」はキリスト教を根っことしている場所なのだ。

 話を冒頭に戻す。前半はなかなかに過激な人生を展開した山本賀代さんが、ラスト近く、ごく地味にひっそりと書かれた個所に、ふと心を掴まれた↓

 わが家のトイレにはたくさんの祈りが張ってあります。そして朝一番に365日の日めくりカレンダーをめくり、聖書の勉強をします。トイレに行ったついでにこっそりと神様と対話し考えるという行為は祈りそのものです。(中略)嫌な自分や苛立ちは、トイレで水に流してしまえば良いのです。

 うーん、トイレにはやはり神様がいるのだ。しかしそれは掃除するというギブ&テイクな取引?ではなく、神様と対話し、祈るための場所なのかも。